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開幕!個人的目線による2022年のマリノス ~ひし形の空き地~

こんにちは。こんばんは。
おはようございます。

2022年Jリーグついに開幕しました!👏

開幕まで長かったような短かったような…という感じだが、「開幕すればすべて良し!」という感じでマリノスの開幕戦から今季のマリノスはこんな感じちゃうか?という印象を言葉にしようと思う。

これがいつ投稿されるかは分からないが、あくまで開幕戦となったセレッソ戦を見て書いたものなのでそこはご了解いただきたい。

おそらく開幕して様々な方がたくさんマリノスについて記事を書かれると思う。
今年も決して書く記事は多くないがスタンスは変わらず、読んでくださった方の"ちょい足し"になれるものを書いていけたらと思う。

ズボラな僕は継続が約束できないが、思いあたったときに思った記事を書いていこうと思うのでそのときはぜひ読んでください…🙇

今シーズンもよろしくお願いいたします!🔴⚪️🔵

◆開幕戦を終えての感想

まずはセレッソ戦の感じた印象を箇条書きで記していこうと思う。
(我々の会長のメモ型を参考にさせていただきました🙏)
合ってる合ってないは度外視して感じたことを書いていくのでそれを踏まえて読んでいただきたい。

・マリンちゃんお披露目が豪華。
・名前ステークスは見事に全外れ。
・スタグルは相変わらず美味しそう。
・攻撃のベースに大きな変化はなし。
・WGは大外に張らないわけではないが前よりはペナに近いとこにいる印象。
・ペナ内への侵入、付近での勝負を求めるならテル左はアリ。
・ボールの持ち方的にカットインと縦で両方に怖さを出せる。
・マルコス、去年以上にボールサイド寄り→横移動が多かった印象。
・ボール付近で常に4~5人の関係作り→付近の相手を囲い込む位置取り。
・これにより数的優位とボールの出口を確保。
・この関係性を作るのは水沼先生のほうが長けてるか。
・守備時4-4-2で外誘導、ボールホルダーにできるだけ時間を与えない。
・前2人は連携し、できるだけ二度追い。
・セレッソは蹴らされること想定でSH乾、清武が内側。
→実質4-2-2-2のようなイメージ
・セレッソ非保持時、中央封鎖でミドルブロック。
・マリノス2CBへのプレス、誘導はほぼ無し。
・これによりマリノス2CBが常に余裕を持って出発点になれた。
・マリノス逆転後のCBへのプレスを積極的にやられたほうが厄介だったかと。

セットプレーでの2失点に関してはマンマークによる優位性を活かされたパターンとゾーンで守ることの弱点の両方を突かれた印象。
1失点目のアウト巻きのボールならファーへのあの形を狙ってくるし、2失点目のイン巻きなら人と人の間に落とせれば理想といった感じ。
的確に蹴ってきた原川がアッパレだった言えるだろう。
本来清武が蹴っててもおかしくないとは思うが、メインキッカーが原川なのはこれが蹴れるからだろう。

逆に開幕戦でどちらもやられたのは今後に向けては良かったと言えるはずだ。
良くはないけど。

ゲーム全体としてはマリノスが攻める時間が長かったがこれは予想通りで、今季もこういった展開のゲームが多くなると予想される。
マリノスはそういうチームだから。

『守られた相手を崩す』という永遠より長い課題に取り組むためにケヴィン体制になって「こんなのにチャレンジしてるのでは?」というものが個人的にあったので記していこうと思う。

◆"形"を作ること

ボスがセルティックに旅立ち、プレシーズンを経て実質1年目のケヴィン体制最初のリーグ戦ということでやはりボス時代からの違いや比較がしばらくは付きまとうだろう。

僕の結論からいうと、ボスが"配置"に拘る人だとすればケヴィンは"形"に拘る人ではないかと思う。
ここで勘違いしてほしくないのは僕が言う"形"は"パターン"ではないということだ。

・ベースとなった"ひし形"

先ほども記したように、この試合ではボール付近で4~5人で関係性を作って崩しを図ったように見えた。
そこで僕がキーワードにしたいのが"ひし形"である。

ケヴィンはこの形を作り続けることを求めているのではないだろうか。

ここで言うひし形というのには主に2つあり、以下のシャシンのようなことを言う。

※CBや中盤が出発点になる場合
※大外の選手が出発点になる場合

ボールホルダーを出発点、ゴールに一番近い人を頂点とし、2人がサポートとする関係性だ。僕は90分通してこの形をどのエリア、どの局面でも作り続けているように感じた。

この形を作ることで得られるメリットは主に3つ。

①パスコース、ボールの出口の確保。
②サポートの選手が出発点のサポートと頂点に入ったときのサポートの両方がやりやすくなること。

③相手の立ち位置によって頂点へのルートを変えれること

察しの良い方はお分かりだろうがこれはいわゆるロンドの形である。
マリノスが特徴的なのはポジション関係なく頂点を作ることを求められるからだろう。

その特徴が凝縮されたシーンがマリノスの2点目に繋がる76分50秒からの場面だ。

畠中から左大外のテルにボールが入った場面。
畠中を出発点としたときに小池が頂点、サポートにテル、マルコスというひし形ができている。
そして今度マルコスにボールが入るとそこを出発点とし、再び小池を頂点にしてナベ、ロペスの4人のひし形ができる。
そしてロペスから頂点の小池に入った時点でスピードアップし、ペナ内へ侵入を試みた。
結果的には繋がらなかったものの、その勢いのままプレスをかけてクリアミスを誘った。

先ほども言ったようにマリノスはポジションに関係なく頂点になることが求められるのでこの場面では左SBが頂点になっている。
こういった場面で小池が気を効かせてスッと頂点になれるのは普通のSBじゃできないこと。
まさに彼はやってほしいことをやってくれるホスピタリティーの塊だ。

直接はゴールになってないものの敵陣深くまで侵入しミスを誘うところまでの一連の流れを作るためのビルドアップとしてこのひし形作りはポイントだったのではないかと感じた。

・やっぱりマルコス

ここまで崩しのベースになりそうなことを述べてきた。
読んでいただいたら何となく分かると思うが、今季もやはり中心は10番マルコスジュニオールだ。

紹介した2点目のシーンでは改めてマルコスにスゴさを感じた。

彼にスゴさを感じたのは絶妙な位置取りだ。
まずテルに入った段階でサポートに入るのだがこの位置が次のひし形作りにも繋がる位置なのだ。
ひし形とひし形の接続点になれるのだ。

これにより周りの選手との関わりがどこにでも作れる選択肢が豊富な状態になる。
実はここがあまじゅんとの違いだと思っている。
あまじゅんはこの位置がマルコス以上にボールベースだと感じている。
ボールスキルに関しての比較は意味がないぐらいどちらも素晴らしいが、次との繋がりの部分でマルコスにやや分があるだろう。

◆今後の期待と課題

ドロー決着となった開幕戦。
勝ちに相応しい内容だっただけに勝ちきれなかったのは残念でならない。
ただあくまでも1/34であり、今後に期待を抱かせてくれる内容だったと感じた。

アンデルソンロペスのデビュー戦での十分すぎる結果だけでなく、左で出場した西村もゴールに向かう迫力には大きな期待感があった。

今後の懸念とすれば、連戦により細かい連携部分での調整に時間がかかってしまうのが尾を引きすぎないかだろう。
そうなったときにロペスやエウベルといった個に頼ることもできるだろうが、ケヴィンはそれに甘えることはないと思うし、マリノスの哲学ではないだろう。

またこの試合セレッソの2トップが出発点になりやすいマリノスのCBに対するプレス、誘導がほぼ無かった分、今日述べたひし形作りがスムーズに行えたが、マリノスリード後のセレッソのように出発点にプレスをかけられると、より精度とスピードが求められるのでそういった部分は連携含めまだまだ伸び代である。

長いシーズン始まったばかりとはいうが、3つのカップコンペティションがあり、リーグ戦も11月で終わることも考えるとスケジュール的に2020のような難しさになることも想定できる。

だからこそ2020の経験は糧になるだろう。
というより糧にしないといけない。

今年もマリノス、楽しませていただきます!🔴⚪️🔵


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