見出し画像

脱退、卒業発表から見る欅坂46の今後をフットボールで例えながら考察しよう

1、この投稿の経緯と欅のヲタ活歴

2020年1月23日。
欅坂46の公式サイトで平手友梨奈の脱退。織田奈那、鈴本美愉の卒業。佐藤詩織の活動休止が同時に発表された。
https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/news/detail/O00185?ima=0000

この4人はデビューからのいわゆるオリジナルメンバーであり、欅坂46をここまで押し上げた紛れもない功労者である。
形は違えど、その1期生たちが一気に4人も欅坂46から(佐藤詩織は卒業ではないが)離れることになったのだから衝撃が大きかった。
特に平手の「脱退」には言葉の表現も含め、ファンの人たちもそうでない人たちにも世間の大きなニュースとなっていた。

マウントを取るつもりはないが、自分も欅坂46はデビュー前から番組を見たり、有明コロシアムで行われた最初のワンマンライブや全国ツアーに行ったりしていたので初期から見ているつもりではいる。だから今回の発表は少なからず思うことがある。
志田愛佳、今泉佑唯の卒業を機にまったくイベントに参加しなくなった事実はあるけど、CDは今でもちゃんと買っているし番組も見続けている。

そんな自分のことはさておき、欅坂46で中核を担っていた人物の卒業ということで個人的に語りたいことが多くあったため、まとめることで少しでも共有できたらと思い、今回noteを書くことにした。

フットボールが好きな人にも欅坂が好きな人にも分かりやすく伝えられたらと思う。

2、今回の脱退、卒業ってどういう状態?

ここまで一切、フットボールの話なく進んできたがここからは題名にもある通り、フットボールを用いて例えながら話を進めていく。
(※途中、強引な例えがあるかもしれませんがお許しを。)
ここでは卒業発表を踏まえて欅坂46がどういう状態であるかを考察していく。
現在、けやかけMCの土田晃之のラジオのレギュラー番組を聴きながら書いているのだが、土田さんもラジオ内でフットボールを用いて話をしていたので多少被る部分があるかもしれないが見ていただけると嬉しい。

・それぞれ欅坂46内でどんな存在?

今回欅坂を離れる3人はグループ内でどういった存在であり、どういった立ち位置だったのか。まずは一人ずつ自分なりに整理していこうと思う。

~欅坂46の戦術そのものだった平手友梨奈~

今回一人、卒業ではなく「脱退」という表現をした平手。彼女はグループのセンターであり、押しも押されぬグループの中心選手、いわゆる10番の選手だ。
例えるならまさにレオ・メッシだと思っている。
冠番組などバラエティーに出てくることはほとんどないが欅坂46としてパフォーマンスする上で欠かせない。
バラエティーというディフェンスタスクは免除されるが、パフォーマンスという攻撃タスクは彼女の存在の有無が大きいというまさにレオ・メッシのような人物と言えるだろう。
もちろん欅坂は平手のワンマンチームではないが、彼女の表現力は他と違う「個」があったのは間違いないだろう。
そういった意味でも彼女はまさしくエースだった。

~ザ・精神的支柱 織田奈那~

彼女はグループ内で誰からも愛されて、常にポジティブな空気を作り出すことができる存在だ。
例えるならマリノスの喜田と私は表現する。
よきいじられキャラでもあり、よき相談相手であっただろう彼女は表立つことは少ないがグループに欠かせない人物だったのは間違いない。多くのメンバーが織田を信頼していたのでそんな彼女が文春砲を喰らってしまったのはグループの根幹が揺れてしまった大きな出来事だったのではないだろうか。
そんな彼女はグループを後ろから支えるディフェンスリーダーのような存在だった。

~背中で引っ張り続けた鈴本美愉~

彼女はいわゆるプレーで引っ張るタイプだったと思う。口数も少ないので大きいことを発信することはないが、その分「俺を見てれば分かる。」と言えるぐらいのパフォーマンスで魅せるタイプだった。
例えるならチェルシーのアスピリクエタといったところだろうか。
気持ちをプレー、パフォーマンスで表現するという意味では共通する部分があると考えている。
アスピリクエタがどの監督にも使われるのと同じく、どの曲にも鈴本の表現力は必要とされていた。あのパフォーマンスが見れなくなるのはとても残念。

・そんな3人が抜けてどんな状態?

ここまで駆け足で3人の個人についてまとめてきたが、ここからはそれを参考に欅坂46全体への影響について考察していく。

簡単に分かりやすく言えば、「主力流失」っていう言葉になるだろう。
立ち位置は違えど、欅坂にとってグループとして動いていく上で重要な3人が一気に抜けてしまったのだからこの表現は致し方ないと思う。
フットボールも一緒で抜けてほしくない選手がいなくなってしまうことはよくあることだ。誰かが必要で誰かが必要ないと言っているわけではない。人の入れ替わりが激しいものだから仕方ないということだ。

まず、エースが抜けたこと。これはフットボールでいえばチームで一番得点に多く絡んだ選手が抜けた状態である。
マリノスで言えば、仲川輝人が引き抜かれるようなものだ。(そんなこと考えたくもない。)
得点に一番多く絡んだ選手の特徴を最大限に活かすためにチーム作りをするのはある意味自然な流れである。でもその選手が抜けた今、新たなやり方を模索しないといけなくなったのだ。

そういった意味でも鈴本は次の新たなチームの中心選手になりうるメンバーだったのだが、その選手も同時に抜けてしまう何とも難しい状態なのが今の欅坂である。この2人の同じ時期での離脱は不運であり誤算だったかもしれない。

グループ全体を考えると、個人的には織田の卒業は大きいと思っている。というのもグループは生き物であり、それはスポーツであろうがビジネスであろうがアイドルであろうが全てに当てはまると思っている。つまりメンバー1人ひとりのストレスを蔓延させないことも重要である。しかし自分だけで抱え込んでもいつかは破裂してしまうのでそれらを早めに分散させれる存在がチームにいるのはすごく大事だ。チームをポジティブにできる存在。そんな存在が1人いなくなった影響は後釜が出てくれば問題はないがなかなか出てこないときに反動が大きく帰ってくるだろう。

3、個人的な意見と感想

ここではこの一連の発表をふまえての僕個人の意見と感想を述べていく。ここからは一個人の考えていることなのでなかには何を言ってるんだと思うかもしれないが、「そんな考えもあるのかぁ」といった具合で読んでいただけるとありがたい。

・あまりに大きすぎた平手への負担とかけ続けた運営

先ほども述べたように、平手はまさに欅坂46の「10番」であった。彼女を中心(センター)にチーム作りは進められた。それも最年少で。そして彼女はそれをやってのけた。化け物だ。
確かにサイレントマジョリティー(以下サイマジョと訳す)で彼女をセンターにして上手く行って味をしめたのも分かる。サイマジョと同じような世界観の曲も世界には愛しかないや二人セゾンといった世界観の曲も彼女は全ての要求に応えた。
だが、それは彼女にとってはこなして成長というよりは大人からの圧にしか感じなかったのではないかと思う。
そんななか、最も平手に負荷をかけた曲が「不協和音」だ。
この曲は圧巻のダンスパフォーマンスと強いメッセージ性で見る人全員を引き込むとんでもない曲だと思っている。個人的にもとても好きな曲だ。
しかし、この曲はあまりにも激しすぎるがゆえに体だけでなくメンタルにも大きく負荷のかかる曲だと感じている。それは平手のパフォーマンスを見れば十分伝わってくる。もし見たことない人はぜひ一度見てほしい。
この曲はやればやるほど負担になるいわばイナズマイレブンの禁断の技「こうていペンギン1号」のようなものだ。(気になった方はググってください。)
この曲のあとぐらいから平手が表に出ることが少なくなった気がする。
※ちなみにこうていペンギン1号を打つとこうなります。

彼女は以前、SONGSのインタビューで「大人は信じてくれないと思っている」と語っていた。

この時の表情を見る限り、まだそこまで大きくはなっていなかったと思うが、感じていたプレッシャーや圧は次第に大きくなり、いつしか爆発してしまった。そこに至るまでに握手会での発煙筒事件だったり、彼女のメンタルに良くない影響なども重なってしまった。
そういったことがあったにも関わらず、戦術平手はやめなかった。負担が増えるのは当然だ。中0日でチャンピオンズリーグをやるくらいのリスクだ。完全な平手依存である。
限界まで平手をセンターで使い続けたツケがここで回ってきたように感じる。

・時間がかかった中途半端な選抜制の導入

ここ最近で卒業メンバーが増えたり、グループとして若干の停滞感があるのは選抜制をやってこなかったことが影響してるのではないかと考えている。
欅坂46はこれまでこれまで出した8枚のシングルの表題曲を全員でパフォーマンスしてきた。つまり全員が選抜メンバーというわけだ。
ひらがなけやきの加入時に選抜制を導入して漢字欅との入れ替えを行いながらやっていくのかと思ったが、あくまで別グループ、二卵性の双子のような形で入れ替えなく活動していた。
やがてひらがなけやきは漢字欅と異なるコンセプトを掲げ、日向坂46として3つ目の坂道グループとなるわけだが、ならなぜひらがなけやきとして欅坂46に入れたのかというそもそもの疑問が生まれてくる。だがこれは今回の話の趣旨とは外れるのでまたいつかどこかで考察しようと思う。

つまり欅坂46の2期生はある意味で今の日向坂の1期生メンバーであり、日向坂の2期生は欅坂の3期生。今の欅坂の2期生は実質4期生となるわけだ。
メンバーが増えなかったことで選抜制をやりづらかったのもあるが、もう少しいいやり方はなかったのかと思う。
デビュー時のオリジナルメンバーの人数が21人(違ってたらごめんなさい。)だったのでここから数人落として選抜制というのは確かに難しい。だとしたら欅坂46の人数を増やすのが遅くなったのが最大の原因だと考えられる。だとしたら本当に「ひらがなけやき」というやり方が正しかったのかというところまで遡る。

先に飛ぶが、坂道合同オーディションを経てようやく2期生が加入し、選抜制を導入できる人数と体制にはなった。
ちなみにこの体制になるまで欅坂46の1期生が決定してから実に3年の年月を要している。
この3年の間に上手く選抜制を導入することはできなかったのか。

選抜メンバーも決まりあとはシングルを出すだけになった段階で文春砲によってメンバー間の不和や運営への不満、スキャンダルが報じられるなど周りが騒がしくなり、気づいたらシングルどころではなくなった。
発売が延期になったのもこのときぐらいから3人の離脱が決まっていてメンバーの再編を余儀なくされたからではないかと考えている。

選抜制の導入はいずれにせよ必要ではあったと思う。しかし、今回の件もそうだが段階を踏まずにぶっつけ本番のような感覚でやってしまったのが最大の失敗だと感じている。
これについてはすごくがっかりしている。
運営はどう考えているのだろうか。
また同じ失敗をするのではないかと危惧してしまう。

・感想

感覚としては主力がいなくなって前の戦術が機能しなくなったから新監督迎えて新しい戦術にする必要があるのかなぁと。
もちろん選抜メンバーの再考を筆頭に欅坂46が向かう方向性も考え直す必要があると思う。今までの平手中心だったパフォーマンスをいかにOne teamにするか。
これからどういう方向に向かっていくかはとても楽しみで興味深いところだと思う。

4、自分なりの注目メンバーと考察、展望

少し重い話というか粗探しみたいになってしまったので次の欅坂46のキーマンになりそうなメンバーを私の独断と偏見で紹介したいと思う。
そして欅坂46の今後を展望していこうと思う。
最後はキラキラ輝く欅坂が見れることを期待して前向きに締めたいと思う。

・森田ひかる

今、一番センターに近いところにいるかと。年末年始のCDTVで黒い羊のセンターを務め、印象的なパフォーマンスだった。けやかけでの不思議なキャラクターも魅力的でファンを確実に増やしている。
欅坂で一番小さいので前の方にいたほうがいい気はする。

・田村保乃

いい意味で欅坂らしくないメンバー。森田同様にセンター候補である。個人的には田村がセンターになるなら路線が変えてもいいのかなぁと思ってる。
恵まれたスタイルからスケールの大きいパフォーマンスも魅力。
もしセンターをやるならせか愛路線で。

・渡邉理佐

Twitterで名前検索すると「卒業」って出てくるけど、個人的にはもう少し頑張ってほしいと思っている。
数少ない背中で語れるメンバーであり、パフォーマンスや仕事への姿勢など行動で示してほしい。
周りが次々と卒業して思うこともあるだろうけどもう一踏ん張りしてほしい。
あとは単純に推しなのでまだ卒業しないでほしい。

・展望

まず必要なのは、平手がなぜ「脱退」という表現になったのか。なぜ一気に3人も離脱することになったのか。そういった求められてる説明をしっかりすることからスタートするべき。クエスチョンマークが消えないうちにまた改めて選抜決め直したりするとそれはそれでまたバッシング喰らったりするので、以前発表した選抜はどうするのか、なぜこのタイミングになったかなど一つひとつ潰すことが必要かと。
それらをやっても正直、ファンからの不満だったりは消えないと思う。
ただ、説明のときには「検討中です。」とか「後日お知らせします。」じゃなく、はっきりと道筋を示してほしい。
現実、東京ドーム公演をやってから目標がなくなってしまっている問題もあるだろう。
次に何を目指すか。これを欅坂46全体で共有する必要があるかと。

それらができたときにまた新しい欅坂46が見れるのではないかと思っている。
迷いのない欅坂らしいパワフルなパフォーマンスが見れると思っている。

ファンは欅坂が進むと決めた道を応援することしかできない。
それでも同じ目標に向かって進みたいとは思っているはず。
応援ってそういうものだし。

そんな欅坂46の新たな道の幸運を祈って今回の結びとさせていただきます。

読んでいただき、ありがとうございました。

写真は最初のワンマンライブのときの有明コロシアム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?