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バーレーン戦_やはり対ハイプレスに課題か

バーレーン戦も快勝でした。ただ、攻撃はやや手詰まり感があり、最終的には失点するなど、以前まであった圧倒的な強さが引き続き影を潜めています。要因を探ります。

前半

ロングボール対策が成功

バーレーンは徹底的に日本のハイプレスを避ける戦術を取ってきました。ゴールキーパーや最終ラインからロングボールを前線に蹴り込みます。競り合いの勝利を狙って高さのあるFWや高さのない毎熊選手を狙う意図も見えました。

日本はできる限り前線がロングボールに対してプレスをかけ、ボランチやSBではなくCBか競るようにして競り合いへの勝利を狙います。イラク戦での反省を踏まえて競り方を変えたらしいです。
これが功を奏し、バーレーンのロングボールの危なげなく跳ね返します。前線がプレスをかけるのにそれ以外は後ろに構えるのでやや間延び感はありましたが、それで問題なかったのかもしれません。

なかなか決定的な場面を作れない

攻めに転じる日本はWGが幅を取って相手の4バックを広げさせ、空いたスペースを他の選手が上手く使ってコンビネーションで崩す形。守田選手も前に上がって4-3-3気味にもなっていて、インドネシア戦と似た形でした。上田選手が何度も裏に走っていましたが、そこにボールが出ないのもインドネシア戦と同じ。

インドネシア戦との違いとして、相手が4バックになって空きがちなサイドにロングボールを入れることが増えましたが、ロングボールの質が低くて通りません。また、両WGが幅を取ってる割にサイドチェンジが少なく、相手が密集しているところに突っ込んで停滞することも多かった印象です。日本の両WGは独力で突破できるタイプでもなく、停滞感は否めませんでした。

毎熊選手の素晴らしいシュートのおかげで何とか一点をもぎ取り、後半に入ります。

後半

堂安選手が内に入り、コンビネーションで崩す

後半は堂安選手が幅を取らずに内に入るようになり、久保選手や毎熊選手とのコンビネーションで相手を崩す形に増えました。堂安選手が前半終わり際に名波コーチにポジションチェンジを提案したそうです。

カウンターも含めて、堂安選手が内に居てパス回しがスムーズになりました。日本は久保選手のボール奪取からカウンターをかけ、二点目を奪います。

やはりハイプレスに耐えきれない

その後、バーレーンは前からどんどんプレスをかけるようになりました。これに対して日本は受け身に回ります。アンカーの遠藤選手がボールを取られることや、GKまでボールを戻して大きく蹴ることが増えました。

そしてまたもや失点…GKのミスが続いていますが、経験を積めば解消されるタイプのミスなのでしょうか。鈴木選手はハイプレス耐性がある点は魅力なのですが…

失点後の日本は上田選手の素晴らしいゴールで再度二点差に。その後は選手交代をして鋭いカウンターを打ちつつキープもし、危なげなく試合を終わらせます。

総評_ハイプレスに対抗できない日本

インドネシア戦に続いて相手が前からプレスをかけてきた時にドタバタした感が受けません。4-3-3ではなく4-2-3-1に変えてDFからのボールの受け手を増やす、トップ下がボールをもらいに降りてくる、などを行う必要性があったと思います。前半に前重心だったこともあると思いますが、相手が出てきた段階で切り替えるべきだったな、と。

単純に裏に放り込むやり方ももっと試して良いと思います。そうすれば相手のラインもなかなか上げられず、ハイプレスもかけにくくなると思いますし。

快勝でしたがイラン戦に不安は残る内容だった気がします。試合ごとに改善は見られるので、イラン戦の改善に期待したいです。


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