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プレミアリーグ第15節トッテナム対リヴァプール

まずは両チームのスタメンから

欠場者
リヴァプール:ケイタ、マティプ、ジョタ、ディアス、アルトゥール、ミルナー
トッテナム:ソンフンミン、リシャルリソン、ロメロ

トッテナム

まずはホームのトッテナムから
前線に怪我人が出ており、ソンフンミンまでも怪我をしてしまってこの試合は出場できず。
クルゼフスキは間に合ったもののベンチからでルーカスも怪我をかばいながらということでこちらもベンチからのスタートとなった。
その中でケインの相方として選ばれたのは普段サイドでのプレーが多いペリシッチ。
これがどう影響が出たのかも含めて見ていこう。

攻撃

後ろからのビルドアップを行う際は基本ビスマ、ホイビュアが残り、ベンタンクールがシャドーに近い位置まで出ていき、3-4-2-1のような形でビルドアップを行う。
しかしライン間でペリシッチや上がってきたベンタンクールがボールを受けることが少なく、あまりうまく行かず。
前半は結構ケインが下りてきてゲームを作ったり、自分で運び出したりと色んなタスクを一人で行っていた。

○流れを変えたクルゼフスキの投入

そんな中、68分にクルゼフスキが入るとライン間でクルゼフスキがボールを受けるようになる。
そうするとケインが相手の最終ラインと駆け引きを行うようにできるようになり、チャンスがうまれた。
またペリシッチも慣れ親しんだサイドでのプレーとなり、自ら仕掛けたり、味方との連携からチャンスメイクを行っていた。
実際ここが起点となり得点もとっている。

また、逆サイドのWBのところに後ろから対角線のボールを入れて、そこに同サイドの脇のCBがサポートをし、クロスまで行くなど前進の形をここでも作っていた。

守備

前半から相手のCBには2トップでプレスをかけ、アンカーのように落ちてくる選手には、中盤から1人出ていき、捕まえるような形でプレスをかける。

リヴァプール

一方アウェーのリヴァプールはリーグ戦2連敗中。
ここで流れを断ち切りたいところだが、今シーズンリーグ戦でアウェーで勝てておらず、アウェーで苦しんでいる。
そしてこちらは前線だけでなく色んなところに怪我人がでており、何人かの選手は疲労が心配される。
ここ数シーズン負けてない相手だけにどうなるか。
それでは見ていこう。

攻撃

基本的な形はサラーとヌニェスが2トップでその下をフィルミーノがフリーマン的な役割でサポートをする形。
4-3-3のWGのように幅を取る選手がいないため、誰が幅をとるのかと見ていたが左は真ん中からヌニェスが流れてきてそこにロバートソンが絡んでいく形。
右はエリオットが中盤のところから少し張り出して幅をとっていた。
チアゴとファビーニョは真ん中でゲームメイク。
後ろからのビルドアップの際はファビーニョがアンカー的な感じで残り、チアゴはSBとCBの間に下りてくる形で行う。

○対象的な左右の攻撃

この形でうまく行っていたのは左からの攻撃。
ヌニェスが中央から相手の真ん中と脇のCBの間から抜け出す動きをするのに合わせてロバートソンが斜めにパスを流し込むことで相手のDFラインを下げそこにサポートが入りチャンスを作っていた。
そしてヌニェスがカットインをする際にはロバートソンがオーバーラップをかけていたため、カットインのシュートやロバートソンを使ってのクロスなどがうまく行われていた。

しかし、逆の右サイドはエリオットが幅をとるが、左利きのため、中へのカットインを好んでプレーを行うので自然と幅をとる選手がいなくなる。
本来そこはアーノルドが上がってくれば解決するのだが、上がらず中でプレーしたり後方でサポートをするだけなので自然と右で攻撃は減っていった。
74分にフィルミーノを下げて4-3-3にした際もサラーが幅をとりカットインしたときアーノルドが回らないため、右IHに入ったヘンダーソンが回り、その分中盤がずれる形となっていた。

守備

守備時はフィルミーノが少し前に出てヌニェス、サラーがWGポジションの4-3-3の形からサラー、フィルミーノ中央に残る4-4-2の形へと移行していた。

ヌニェスは守備のスタート時は4-3-3の左WGの所にいるが、前からプレスをかけないと判断すると左SHの位置に降りる。
それに合わせて右のIHのエリオットも右SHの位置に入り、4-4-2の形を作る。

それにより相手のWBの所で2対1の数的優位を作ることができ、うまく対応していた。
4-3-3になった際にも同じようように左のジョーンズは少し降りてヘンダーソンが右に出て4-4-2の形で行っていた。
そして、最後逃げ切りの形としてジョーゴメスを入れて5-4-1の形で逃げ切りをはかった。
しかし、逆にプレスがかからないようになり、簡単にクロスがあげられ危ないシーンが多々見られたが、コナテやファンダイクを中心に跳ね返し、そのまま試合を終えた。

スタッツ

各スタッツはこのようだった

まとめ

結果としてはリヴァプールがリードを守り切り勝利となりリーグ戦ではアウェー初勝利、連敗を止めた形となった。
しかし、トッテナムも前半はうまくいかなかったが、クルゼフスキが入ったあたりからはかなりうまくボールも回るようになっていたし、同点になってもおかしくはなかった。
それでも守り切ったリヴァプールはさすがといったところだったが、攻撃、守備面で右サイドは今シーズン色々と言われているようにきちんと整理することが大事だと思うがそれでも勝ちきってるのはさすがといったところか。
しかし、今季は強豪と言われるところに勝つと次の試合を落とすということが起きているので、そこも含めて次節が楽しみである。

試合結果

2022.11.7
トッテナム1−2リヴァプール
[得点者]
トッテナム:ケイン(70分)
リヴァプール:サラー×2(11分、40分)
[交代]
トッテナム:68'エメルソン→ドハティ、セセニョン→クルゼフスキ
88'ビスマ→ルーカス
リヴァプール:74'フィルミーノ→ジョーンズ、エリオット→ヘンダーソン
87'ヌニェス→ゴメス 90'サラー→チェンバレン


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