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「十二人の怒れる男」;出来るだけあなたに伝わるように書く感想文㊿

「十二人の怒れる男」(映画/1957)

 原題「12 Angry Men」は1954年にレジナルド=ローズが書いた原案をもとに作られた作品で、テレビドラマ版が先に存在する。本作は映画版のそのリメイク。アメリカの裁判制度の陪審員に選ばれた12人の男たちが、密室の中で有罪か無罪かを審議する映画で、密室劇と呼ばれる作品の金字塔として呼ばれる。「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として知られ、ほとんどのシーンは会議室で行われる。




 めちゃくちゃ面白い。
 カメラワーク、演技などについて僕は全くの門外漢。だから技術的なことは全くわからない。でも分かる、この演技力のすさまじさと語りかける力。
 こういう映画を見なくてはならないと思わされるし、これが映画を第7芸術たらしめるものなのだと感じる。




 この映画を見ていてなんとなく感じた暗喩というものを描く。
 テーブルに着くということは議論をすること。つまりそこから離れることは議論を避けることを意味していると思われる。冗長な意見、根拠のない主張をする人との対話は避けられる。
 眼鏡をはずすことは、真実の世界をみる。
 広告業界の人間は、時代を読みそれが真実かどうかはどうでもいい。

 数十年前と変わらない価値観は、変えられない価値観なのか変えない価値観なのかどちらでしょうか。

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