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#vol.3 AIxデータ時代における思考と行動を鍛える3選

 今回はインターネットがあたりまえの世の中になった今こそ読みたい本3選を紹介。3冊共に少し毛色が違うのでどれから読んでも楽しめること間違いなしです。

 まずは、イシューからはじめよ(#vol.1参照)の著者安宅和人さんが書いた新作から話題になった「シン・ニホン」から!

 本書を簡単に紹介すると、安宅先生目線で現在の世の中の変化や潮流を捉え日本社会がこれまで世界に遅れを取ってきた要因を分析している。
 その上で、今後来るべき未来とその未来に向けて私たちニホンという国がどのような方向性を取るべきか彼なりの視点で記してくれている。

 日本社会の構造の整理から、人材をどのように育成すべきか。
 「残すに値する未来」に向けていま考えうることを記した本で、自身の未来(進むべき道)と照らしながら読むことができる一冊だと思う。

 第一のフェーズは、新しい技術やエネルギーが出てきた時代。第二フェーズは新しい技術が実用性を持つようになり、さまざまな世界に実装された段階だ。第三フェーズはこの新しく生まれてきた機械や産業がつながりあって、航空システムのようなより複雑な生態系が作り出された。 (p.113)

 著者はこれまでの時代の変化になぞらえながら、日本という国がこれまでフェーズ1を経験していないことを指摘している。
 エネルギーが潤沢に生まれる土地柄ではないため、0→1を生み出すことをあまり得意としないお国柄なのかも。とはいえ、裏を返せばフェーズ2、フェーズ 3の段階で日本は並々ならぬ力を備えてきた歴史があるのではないか。

 私見を述べるなら、日本人としての「もてなし」や「他者への想像」がデジタル化していく社会の中でフェーズ2、フェーズ3で活かされていくならば、AIxデータ社会がよりより社会を創り出す一助になるはずだ。
 残念ながらフェーズ1の現在では、データは「物の管理」や「マーケティング」程度に限定された項目の中で使用されているに過ぎない。
 僕の中にも、データを活用した「人にやさしい(デジタル庁が目指す未来のフレーズ)」を達成するためのアイディアはあるので、機会があれば書いてみることにしよう。

 次に紹介するのは、宇野常寛さんの「いま必要なのは、もっと<遅い>インターネットだ」という一冊。

 インターネットによって失った未来を、インターネットによって取り戻す。というサブタイトルからもあるようにかなり強いテーマに挑んでいる。
 筆者はインターネットが遅くなるとは信じていない。そうではなくて、この「新」スタンダードにおいて社会がどこへ向かうのか、その中で私たちがどのように思考すべきかの示唆を与えてくれる。

「他人の物語」から「自分の物語」へ
「映像の世紀」から「ネットワークの世紀」へ。情報技術の発展はいま、人間の心を動かすものとそのメカニズムを根底から変えようとしている。(p.82)
(中略)活版印刷の時代から映像の世紀に至るまで、人類社会では「他人の物語」を享受することによって個人の内面が醸成され、そこから生まれた共同幻想を用いて社会を構成してきた。
 しかし、グローバル資本主義は共同幻想を用いずに、政治ではなく経済の力で、精神ではなく身体のレベルで世界をひとつにつなげてしまった。「他人の物語」を必要としなくなっているのだ。(p.90)

 つまり、みんなが描いている普通というものを必要としなくなっており、現在のインターネットは人間を「考えさせない」ための道具となりはじめている。
 かつて自由な発信の場であったが、SEOという仕組みの元、多くの人が信じている内容が検索上位に君臨するようになり、確固たる普通ではなく、みんなが信じている普通が普通として浸透しはじめているといえる。

 最後は井上大輔さんの「マーケターのように生きろ」だ。ソフトバンク株式会社コミュニケーション本部のメディア統括部長が書いた本書は会社で働く上で大切な視座を与えてくれる。

 必要だと言われ続ける人物になるために、本書では4つのステップで解説がされる。①市場を定義し、②価値を定義し、③価値をつくりだし、④価値を伝えることである。
①市場を定義するとは、自身が最も輝き多くの人に役に立てる場所を見つけるということだ。市場は大きければ大きいほど活躍する場所も多いと本書では言っているが、僕はたとえニッチな領域でもそこに信念を持って取り組める場所なら本人にとって最も良い市場なのではないかと思う。
②価値を定義では、どのようにして対象となる相手の役に立つか。ということである。会社に入っているとわかりやすくて、対象となる取引先様への価値なのか、特定の個人に対して何か役に立つということなのか。
 誰かの役に立つためには、与える価値を理解していなければならないし、そこに対する取り組みも決まってくるはずなのである。
③価値をつくりだすこと④価値を伝えることは難しい。例えばJリーグに置き換えて考えれば、ファンや応援してくれるサポーターのために勝利を届けるというのが価値なのか、それとも地域へのクラブとしての貢献が価値なのか、これはクラブやフロントのビジョンとともに決まってくるものであるし、この価値の作り出し方、伝え方で多くの人へ影響力を与えることにつながるのだろう。

 インターネットが浸透した現代において読んでおきたい3冊をピックアップしてみた!ぜひ気になった本があれば、手にとってみていただけるとうれしいです。

 それでは〜!

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