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英語のYouは「あなた」だけではない?

英語脳で英語を使えるようになるfoomの英語レッスン①

英語で自分の意見を言おうとしてもなかなか口にだせないことってありませんか?それは日本人にとってとても自然なことです。英語で自分の意見を言えるようになるには、まず日本人らしさをオフにして、英語らしさをオンにする必要があります。「私たち」という考えはどういう風に表現すればいいのでしょうか。

これまで6年間いろんな日本人に英語を教えてきて、自分が好きなものを相手に押し付けるのは宜しくない。という理由から、自分がどうしたいかを先に言うのではなくて、相手がどうしたいかを先に優先するのが日本人のマナーではないかなと思うことがあったのです。

例えば、日本人は英語と比較すると「わたし、あなた」と区別していないように思えます。「何を呑もうか」といえば「私たち、何を呑む?」といっているようにも聞こえます。「何を食べよっか」といえば、「私たち、何を食べようか?」であって、常に一緒に何か同じことを感じたり、考えたり、共有したりすることが普通な気がします。英語でしたら、”I’m having pizza, and how about you?"と、自分がどうしたいかを言っても決して失礼にはなりません。

さて、タイトルにあるyou ですが、実は「あなた」だけではなくて、「私たち」という意味にもなるんです!それについて説明しましょう。

”In front of you, there is information you should read before entering the room.”という英文は、「必ず目の前に書かれている注意事項をお読みになってからお入りください。」という日本語に相当していますが、「目の前に、あなたが入室する前に読んでおくべき情報があります。」という和訳をしてしまうのはおかしなことになります。それは何故だと思いますか?

In front だけしか書かれていなければ、英語の場合には、いったい「何の」前なのかがわかりづらいのです。つまりこの文章は、この文章を読まれる「対象者全員」が主語になっているわけです。これが、日本人にとって英語が難しいと考える理由の一つです。

"It is important for you to wash your hands."という文章は日本語の「必ず手を洗ってください。」に相当する英語です。ここにyouがあるのも先ほどと同じ理由です。「あなたにとってあなたの手を洗うことは重要だ。」と和訳したら、誰かひとりに対して言っているのかなと誤解されてしまいます。つまり「皆にとって手を洗うことは大事だよね。」という場合もYouだということです。例えばこれを、「私たちは絶対に手を洗わなくちゃいけない。」と「誰にでも同じことが言える」という一般常識との理解もできますね。

”It great thing your health is in good condition! ”

健康って大事ですよね!

それではまた、次回をお楽しみに!


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