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困った時に頼る本

目の前にある問題を解決したい時。
「あちら立てればこちらが立たず」の板挟みにあった時。
実現したいことを実現するためのステップを考える時。

もっと簡単に言うなら、頭の中が整理・整頓できてない時。

必ずこの本を読み直して、考え直すようにしています。


『考える力をつける3つの道具』

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岸良裕司氏著の『考える力をつける3つの道具』がそれです。
本当にこの本にはお世話になっていて、会社の改善活動だけでなく、副業のライティングにおいても、この本に頼りっぱなしです。

特に、目の前にある問題を整理することができる『ブランチ』は、問題点を抽出することから始めて、何と何が繋がってこの問題を起こしているのかをしっかりとつかむことができます。

目の前にある問題は、大体が頭の中でゴチャゴチャになっていることが多くて、全体像をつかもうとしてもそれがなかなかつかめません。
そうした時、起こっている問題点を一気に書き連ねるのですが、それだけだと問題点だけが多すぎて、どうすればいいのかが見えなくなります。
その時に使うのが『ブランチ』です。

問題には必ず『原因』と『結果』があります。
問題点である『結果』には、それを起こしている『原因』があるのですが、それが見えなくてゴチャゴチャになっているから、分からなくなって解決できないと思ってしまうのです。
その問題点のつながりを見て、どれが『結果』で、どれが『原因』かを整理・整頓する時に使うのが、この『ブランチ』という道具です。


俺はこの現場をどうしたいんだろう?

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前の部署を担当していた時です。
この現場を良くしたい。
とは思っていたものの、実際にどうすれば良いのかが分からない時がありました。
そしてかなり悩んだんです。

その時にこの『ブランチ』で頭の中を整理しました。
すると、確かに問題はあるのだが、それが明確に見えていないことが分かってきました。
問題が表面化しておらず、問題を問題として捉えられていない。
問題を問題として認識できていないことが問題なんだ。
と気づくことができたのです。

それが分かってから、することはその問題点を顕在化することでした。
問題点のつながりを明確にすることで、問題点を顕在化させようとしたのです。
そしてそのためには、担当部署の流れを明確に見えるようにして、どこで止まっているのかをハッキリとさせる必要がありました。
なので5Sを推し進め、問題点を明確にしようとしたのです。


問題点が見えた途端、問題が解決してしまっていた。

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問題点が見えないことが、最大の問題点だったから、5Sでその問題点を浮き彫りにしようと改善していったら、問題点が見えた途端、問題が解決してしまうということが起こったのです。

ちょっと信じられませんでした。
でも本当にそれは起こったことなのです。
流れを明確に見えるようにした途端、誰に言われるでもなくメンバーの方が動いてくれて、皆が自分たちの意思でスキルアップしてくれました。
そしてそれまではできていなかったことが、あっという間にできるようになってしまったのです。

結果としては、工程能力が1.4倍になり、要求された台数を定時時間内に完了させることができるようになりました。
それだけでなく、残業時間は前年の50%減となり、それまでは赤字続きだったその部署の黒字化に成功したのです。

それ以来私は、何か困ったことが起こったら、必ずこの本に戻ることにしています。


考えるという事

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この本を読むたびに思うのは、本当に考えるということの大切さです。
本当に人間は、考えているようで考えていない。
自分自身が何よりそうで、考えているようで何も考えていないのを、この本を読むたびに思い知らされます。

今もあることで、頭の中がごちゃごちゃしてて、ちょっと何も手につかない状況だったのですが、ふと本棚を見て「あ、これだ!」と思って手に取りました。
今はまだ途中ですが、頭の中が少し整理できてきたので、また結果が出たら記事に書きたいと思います。

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