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この映画には80年代アクションムービーの全てが詰まっている

初めてのnote投稿である。

ふと思い立ち、note投稿を始めてみるわけだが、その一発目が映画レビューとはどういう了見なのだろうか。

それ以上に、ヘッダーの画像が「アーノルド・シュワルツェネッガー」なのはどうなんだ。この記事を開いてくれた人がそっとブラウザバックをクリックする様が目に見えてしまう。

普通は簡単な自己紹介とか、そういうのから始めるべきなのだろうが、いや、これには深い理由があるのだ。

新しいことを始めるのに大切なのは「熱意」即ち「モチベーション」である。これがなければ、何かを始めたところで継続するのが難しい。よって3日坊主になってしまう。

要は、自分が最も熱意を注げるであろう文章作成は、映画レビューだったという話だ。なので、映画レビューをとりあえずしてみることにした。

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今回レビューするのは、バリバリのアクション映画だ。

これまで様々な映画を見てきたが、アクション映画の流れを変えたと思われる作品が2つ存在している。

1つ目は「マトリックス」である。

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ワイヤーアクションを多用し、ハイスピードなカメラワークやCGをフル活用したスタイリッシュな映像は、世界に大きな衝撃を与えた。この作品の登場以降、アクション映画はよりハイスピードに、よりスタイリッシュに、より非現実的に、を追求するようになったと思う。また、登場人物のほとんどがスマートな体型であることも、後発の映画に影響を与えていると考えている。マトリックスの登場によってそれまで主流だった(と勝手に思っている)「ゴリゴリの筋肉」「重火器や爆薬を多用した泥臭いアクション」が衰退の一途を辿ってしまった。

2つ目は「ダークナイト」だ。

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この作品の最大の特徴といえるのは、アクション映画でありながら重苦しく難解なテーマを内包していることだと思う。勿論、この作品の登場以前にもそういった作品は存在していたのだろうが、個人的にはダークナイト登場後目に見えてアクション映画にもテーマを持たせる風潮が強まったと感じている。ダークナイトの登場によって「頭を空っぽにして見れるアクション映画」が減ってしまったように思う。

この2作品は勿論、これら2つに影響を受けたであろうアクション映画群を否定するつもりは断じて無い。

だが、新たな流れが生まれる中で淘汰されていった「ゴリゴリに筋肉を押し出した泥臭くて、何も考えずに見れるアクション映画」の魅力は決して色褪せない。

そして、そのような映画の魅力が最大限つまった作品こそが「コマンドー」である。

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この映画の魅力は何かと問われると、「日本語吹き替えの面白さ」と答える人が大多数を占めるだろう。だが、コマンドーが持つ最大の魅力はそこではないのだ。「暑苦しいまでの筋肉アピール」「圧倒的なまでの火力超過」「突っ込みどころ満載のストーリー」「悪に堕ちた理由?そんなものはないと言わんばかりのいかにもな悪役」「随所に放り込まれるシュワちゃんの筋肉」「ロケットランチャーから刺股まで、多種多様な武器を取り揃えております」「なんでもいい、とにかく爆発するんだ」これら、ただひたすらに「アクション」だけで視聴者を沸かせるだけに特化した要素こそがコマンドーの最大の魅力なのである。

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昨今の、CG合成やワイヤーアクションをフル活用した映画を見慣れた方にとってはアクションシーンが物足りないだろうし、難解で考察しがいがあるストーリーに慣れているとルーを抜いたカレーの如く味気ないストーリーに感じるだろう。

だが、だからこそコマンドーは素晴らしいのだ。

この映画には、80年代アクション映画の全てが詰まっているのだ。

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