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タスクシュートと四則演算(第十四回目)

 皆さんは自分のやりたいことやれていますか?やらなくてもいいことやっていませんか?
 こんな質問をしたのは、実は自分が過去に「やりたいこと」と「やらないといけないこと」を混同しすぎて、何が何だかわからなくなった時期があったからでした。
 今回はそんな話をしてみたいと思います。

「やりたいこと」って何?
 「やりたいこと」は自分からすすんで「やりたい」と思っていることではないでしょうか。しかし、ちょっとだけ考えてみてください。それは本当に心の底から自分がやりたいって思っていることでしょうか?外から入ってくる情報に操られているということはないですか?
 実はこの「やりたい」って、なかなかに厄介なものなんですね。なぜなら「やりたい」=「やっていない」ことだからです。即ち今やっていないのですから、未来に向けて「やる」という「気持ち」なのですね。数字で表すと「0(ゼロ)」なわけです。それを「やっている」にするためには相当な労力といいますか、きっかけといいますか、そういったものが必要になってきます。

 「やらないといけないこと」って何?
 では次に「やらないといけないこと」って何でしょうか。それは自発的ではなく他発的に言われたことになるのではないかと思います。ですので、自分から進んでやっていることではない、ということは、自分の思いは関係なく、「やること」になっている、どちらかといえば「ゼロ」というよりは「マイナス」と言えるものだと思います。
 そのようなことを「やる」となると、マイナスからプラスへと変えていかなければなりません。自発的にやっていることでも最初はゼロからプラスにするために力がいることであるのに、最初がマイナスですからね。まずはどうやってゼロの状態まで持ってこようか・・・になるわけです。

 「やってること」は・・・。
 最後に「やってること」も説明しますと、これは自発的にやっていて、すでに始めていることになります。ですから、「プラス」な状態なわけです。これは進めるのにほとんど力を入れなくても、勝手に進んでいきますよね。
 もっといえば、どんどん加速できる、ようするに駆ける「✖︎」のように効果がみるみるうちに出てくるものだと思います。

 「やっていること」=「⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎」
 そうです。すでにやっていることとなると、必ず過去にやったことがあることで、記録にも残っていることなのです。ですから「ルーチン」だということはお分かりでしょう。

 タスクは、新しく作るときはいつだってゼロの状態から開始ですが、「やりたいこと」で登録するか「やらないといけないこと」で登録するか、はたまた「やってること」で登録するか、人によってそれぞれ違ってくると思います。
 自分がこれから何をするのか、それが「タスク」の元となりますので、日々のタスクを登録するときは、ちょっと思い巡らせてみてはいかがでしょう。

続く

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