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【現代文編】おすすめの参考書

 現代文おすすめの参考書を紹介する。「現代文に参考書は不要!」という人もいるが、使いやすい何冊かが手元にあるとたいへん便利だ。


1. 春〜夏 現代文の解法を知る

a. 田村のやさしく語る現代文

 定番の一冊。現代文解法のルール・テクニックがわかりやすく載っている。夏までに一通り読み、実践できるようになることを目指そう。演習問題が難しく感じたら、もう少しとっつきやすいものから始めてもよい。

b. 高校現代文をひとつひとつわかりやすく。

 「田村の〜」より初心者向け。「そもそも現代文は苦手だよ」という人はこちらから。このシリーズは見やすく・わかりやすく・レイアウトがかわいいので、楽しく学習できる。他の教科もシリーズ化している。中学生向けもある。全種類Kindle版が出るとさらにうれしい。

2. 夏以降〜 演習向け

 以下をお好みで。どれも問題と解説がしっかりしているので、自分に合った難易度を選ぶこと。「解く→添削・解説してもらう→同じ問題を再度解く」で1セット。何度もやる。
 どれを選ぶかは好みがでると思う。極論、模試の解き直しや、担当の先生からの課題をじっくり取り組む、という方法でもよい。とにかく大事なのは雑にしないこと。入試本番で似た問題がでたとき対応できるよう「どうやって解く、なぜそうなる」を常に考えて臨む。

c. 入試現代文へのアクセス 基本編

d. 現代文読解力の開発講座

e. 現代文解答力の開発講座

f. 現代文テーマ別頻出課題文集ーー入試までに必ず読んでおきたい

3. 時期を問わず 「評論語」のストック

 現代文の「評論」に頻出の重要語句を「評論語」と呼んでいる。これらの語句を理解しストックしておけば点数につながるので、少しずつ学習を進めておくこと。

g. ことばはちからダ!

 名著。キーワードが厳選されており、わかりやすい。説明も平易で、読みやすい。評論語はすぐ点につながる点もgood.

h. 評論・小説を読むための新現代文単語

 「論点」に関するページが役に立つ。「論点」とは「評論のテーマ」である。評論はテーマごとに論の展開がおおむね決まっている。そのため、「論点」をもっている数だけ有利になる。「論点」がわかれば、話のゴール地点を知っているようなものである。
 この本は、順序立てて丁寧に書かれていて、たいへんおすすめ。

4. おわりに

 「現代文は心で解く」は間違い。「現代文は(解法の)テクニックで解く」が正しい。言葉を使ったパズルだ。よって、「理系だから解けない」ということもない(むしろ数学ができるのだから、先入観を捨てれば文系よりも解ける)。
 「日本語だからなんとなく読めた気になる」だけで、ほんとうに点数を取るには勉強が必要だ。現代文は他教科よりも成長が緩やかで、成果がでるまで3ヶ月〜半年くらいかかる。後ろまで引っ張るとそれだけ不利になるし、始めるのが早ければ早いほど有利になる。3年夏までに解法の手順を形にしておいた方がよい。秋以降演習に取り組めないと、焦る。
 答え丸写しと暗記は意味がない。大切なのは「解き方」を覚えること。暗記は、漢字・文法・語彙だけでよい。たくさんインプットして、同じくらいアウトプットすること。それがいちばんの近道だ。

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