グルメサイトのワンランク上の活用方法|アクセスレポートの活用法~ホットペッパーグルメ編~
▼ ホットペッパーグルメの特徴
ホットペッパーグルメはもともとクーポンマガジンとして雑誌から発行されました。
ビューティと合同掲載なので、いまだに多くの都市で雑誌の発行は続いています。
グルメサイトとしてはぐるなびに続く形でスタートし、2020年時点で累計5億人のネット予約を突破しました。
”飲食店のネット予約”を一般化させたのは、ホットペッパーの功績といえるでしょう。
比較的女性ユーザーの方が比較的アクティブですが、男性ユーザーも利用しており割とバランスが取れているグルメサイトというイメージです。
▼ ホットペッパーグルメを使う上で知っておくべきこと
これは食べログやぐるなびにも共通する内容なのですが、「目的」と「ターゲット」を明確にしましょう。
例えば、目的が予約数増加なのであれば、「○○というターゲットの予約数を増やす」といった感じです。
目的が設定されていなければページを見たお客様へのアクションを促せませんし、ターゲットが設定されていなければページの構成に統一感を出すことができず、誰にも刺さらないページになってしまいます。
高単価系のお店なのに文末に「!」が入っていたり、設定単価が低くなっていると、ターゲットにマッチしていないユーザーが閲覧したり、マッチしていても「ちょっと違うな」と離脱に繋がってしまいます。
前提として、グルメサイトを使う場合は、「目的」と「ターゲット」を設定し、それに合わせたページ構成にするよう意識しましょう。
▼ アクセスレポートの見方
ホットペッパーグルメのアクセスレポートは、PCブラウザの「店舗管理画面」から見ることができます。
アクセスレポートでは、日別データ・月別データ・時間曜日別・特集(日別)・フリーワード・レポート出力のメニューで構成されています。
僕が良く使用するには「月別>SP」・「特集(Bプラン以上の場合)」・「フリーワード」の項目です。
「月別>SP」のページでは、すべてのページごとのPV数を掲載開始時から確認することができます。
「特集(Bプラン以上の場合)」のページでは、参画している特集ごとの流入数を見ることができます。
そもそも特集はGoogle検索で「エリア+個室」「エリア+誕生日」などの該当するキーワードで検索された時に表示され、参画している店舗一覧が表示されるという項目になります。
最近のユーザーは店名検索ではなく、いわゆる「ざっくり検索」を行う傾向があり、「ざっくり検索」にヒットするのがこの特集ページになります。
「フリーワード」ページでは、「自店舗のページに流入したキーワード」や「エリア内で検索されているキーワード」のランキングを期間ごとに確認することができます。
▼ アクセスレポートを活用したページ編集方法
ここからは僕が実際にページ編を行う際のアクセスレポート使用方法について紹介します。
① 前月・昨年のフリーワードを確認し、「ユーザーがどんなキーワードを検索しているのか?」を把握する。
まずは、ユーザーがどんなキーワードを検索しているのか?を把握することから始めます。お店が打ち出そうとしている内容がどれくらいユーザーニーズがあるのかを調べ、類似するキーワードを探し出します。
また、季節イベント関係の打ち出しであれば前年同月と前年前月のキーワードを調べ、実際にどれくらい流入した来たのかを調べましょう。
② 予約決定率を把握する。
次に、予約決定率を把握します。
予約決定率は「予約件数÷TOPページPV数×100」でで計算します。
予約決定率は店舗ごとに違いますが、だいたい0.5%~3%を推移すると思います。
予約決定率が0.5%を下回っている場合、「見られているけど、予約に繋がっていない」状況に陥っています。
ということは、TOPページにユーザーが離脱してしまう要因があると仮説立てすることができます。
今のページを見返して、「なんで予約につながらないんだろう?」と考えていましょう。
③ キーワードや写真を意識してTOPページを作りこむ
他グルメサイトやウェブサイトでも同様ですが、今のユーザーはTOPページを数秒見ただけで自分にとって有益なページかどうかを判断しています。
また、スマホで見るユーザーが8割近いという状況ですので、「スマホのTOPページ」を作りこむ必要があります。
①で抽出したキーワードや質の良い写真(なるべく正方形)を使用し、スマホの狭く限られた画面でターゲットに打ち出したいことを伝えられるようなページを作りましょう。
ホットペッパーグルメ内のSEOのために、文章内にキーワードを散りばめるやり方をする人もいますが、正直プラスには働きません。
ホットペッパーグルメのSEOは開示されていないですし、機械的に作った文章にユーザーは魅力を感じないからです。
SEOで注力すべき点を挙げるとすれば、「各項目のキャッチワード」はしっかりキーワードを入れるようにしまよう。
TOPページを見る数秒のうちにキーワードや打ち出し内容を伝えるには、デフォルトで表示されている「キャッチワード」が有効であることが理由の一つです。
また、予約決定率を上げるために、「来店動機」をTOPページ内に表記することも重要です。
「値段がいくらです」「味がおいしいです」「いい素材を使っています」というのは、お客様から見れば「当たり前」の情報です。
「どんな体験ができる」「どんなメリットがある」「ここにしかないものがある」など、比較検討されたときに”強み”になりうるものを記載するようにしましょう。
▼ グルメサイトはお店主体で活用してこそ効果が出てきます
グルメサイトの効果を上げるためには、費用をかけて高いプランにするか、短期的にPDCA(改善サイクル)を回して改善を続けるかのどちらかに行きつくことが多いです。
もちろん、グルメサイト内の改善も必要ですが、「どこからユーザーを流入させて、どこへつなげるのか?」というカスタマージャーニーも改善していく必要があります。
グルメサイトだけの注力では、今以上にユーザーを獲得するのは難しいです。
そのためには、グルメサイトを含めたウェブ全体をお店主体で活用していく必要があります。
まずは、自分でできることをやってみましょう。
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