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【米国株】インフレ、景気後退懸念、金融不安で混乱した3月。“危機は買い場"それは今なのか?

●突然やってきた金融不安

3月10日にシリコンバレー銀行が破綻しました。それまでの米株は底堅く、ショートを見ている人達は自分のポジションが報われないという様な相場でした。そしてノーランディング論(経済は着陸しない。飛行し続ける。)も出てきました。その様な相場で一部のインフルエンサーでは強気な発言が目立ってきました。

ただ私はノーランディング論については否定的な目で見ていました。なぜならこれだけの金利高で高止まりをすれば、景気悪化のリスクは時間の問題だと考えていたからです。そんな時に銀行破綻のニュースが相次ぎ、相場の心理は冷え込みました。

FRBはインフレ抑制、景気悪化の2つを今まで天秤にかけてどの程度利上げするかを決めていましたが、そこに金融不安が突如としてやってきました。FRBの舵取りも難しくなるのは想像するに難くないでしょう。

●銀行は信用と信頼の関係だからこそ、、、

1973年に起きた豊川信用金庫事件をご存知でしょうか。この事件の概要は「豊川信用金庫が倒産する」というデマが流れたことから取り付け騒ぎが発生し、短期間(二週間弱)で約14億円もの預貯金が引き出され、倒産危機を起こしました。(Wikipedia引用)
この事件からデマが民衆を動かす程のパニックになるということがよくわかります。

つまり銀行は信用と信頼の心理的に支えられています。ですがこの心理が1つのデマや、ニュースによって一気に金融システムが崩れてしまいます。

下のグラフはアメリカの銀行預金が減少したことがわかります。

Bloomberg引用

今後もニュースやデマで金融不安が再燃しないとは限りません。FRBも今は下手に動くことはできません。FOMCでは利上げ幅を予想通りの0.25%とし、特に新しい情報もありませんでした。無用な憶測を呼ぶコメントもできないというような状況です。それだけ今の相場は神経質になっています。

●"危機は買い場"それは今なのか?今はどこの場面なのか?

先に結論を言うとまだ逆業績相場は来ていません。逆金融相場の終わりかけ〜中間反騰あたりだと感じています。

今後インフレが落ち着いていき、金利の上昇によって下落していた逆金融相場が終わります。逆金融相場では"どの程度利上げするのか"を特に意識していたと思います。実際にTwitterでも0.25派や0.5派と意見を出し合っていたと思います。しかし今後重要なのは、金利の水準と期間です。0.25だからハト派などということではありません。実際に業績を悪化させるのは、"高金利の高止まりの期間がどの程度か"ということです。

そして今後最も警戒しないといけないのは、逆業績相場です。まだ市場は完全に織り込めていません。経済指標から今までは株価が上がるか、下がるかと気にしていたと思います。ですが個別企業の決算が悪化し、そこから逆業績相場の様相を呈していきます。

先ほど銀行預金残高が減少していると説明しました。銀行の貸し出し態度が悪くなっていき、すでに経営が厳しい状況に追い込まれている企業には逆風となります。

"危機は買い場"確かにわかりやすく、ズバリ予想と言った感じです。ですがこれに囚われ思考が停止してしまうことがあります。今の金融環境は前と変わらず金利高です。株式相場にとって金利高は逆風のままです。

「今が買い場です!」と発言するインフルエンサーの背景を考えてみましょう。逆の発言で目立つから、ズバリ予想で注目を浴びるなどあります。ですが今はまだ潜んでいるリスクがあまりにも多いです。

金利高は過度なリスクをとる場面ではないということが私の主張です。


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