見出し画像

佐賀・白玉饅頭

佐賀市の北の山の中に古湯温泉という温泉地があります。佐賀の奥座敷といったところでしょうか。

映画館の無い温泉地なのに映画祭が開催されたり、インバウンド需要で、昨年までは賑やかだったのだろうなあと思ったりもします。
までは賑やかだったのだろうなあと思ったりもします。

温泉自体は、徐福が見つけたという伝説がありますから、紀元前200年ごろのこと、すなわち2200年前からの歴史があるのですが、実際には200年ほど昔のこと、すなわち2200年前からの歴史があるのですが、実際には200年ほど昔の寛政3年に鶴が傷を治して飛び去ったのを見て発見したというあたりが史実に近いのでしょう。すこしぬるぬるする泉質は肌触りの良い温泉です。

温泉に出かけたら土産のひとつも買わないといけないので、細い路地に入っていくと、あるはずだった饅頭屋がありません。

古湯といえば白玉饅頭というのが定番だったはずですが、建物は残っていますが、移転したということ。多少なりとも販売すれば良いのに思い切ったことです。

調べてみると古湯温泉の登り口、長崎自動車道佐賀大和インターの近く川上峡に直売所と工場がありました。帰り道でもあるので立ち寄るかと思いながら、道中の道の駅で販売しているのを見つけました。

自家製のこし餡を、白玉粉(米粉)で包んで蒸した素朴な饅頭です。もっちりとした真っ白な皮が硬くなるので、日持ちはしません。消費期限が当日になっています。

手作りとはなっていますが、包餡機の威力を感じます。おそらく沢山できるようになっているのでしょう、佐賀大和インターの本店と鳥栖にも支店が出来ています。聴けば催事や、高速の売店などにも並んでいる様子。事業拡大は企業の是ということなのでしょう。

佐賀大和インター近くの川上峡には、白玉饅頭を扱う店が他にも数店舗あり、それぞれ本家を名乗っている。これもまた名物あるあるですね。

白玉饅頭の良さは、柔らかく口当たりの良い皮、甘すぎない餡、日持ちしないので、そこに行かないと買えない希少なところ。温泉土産として貰って、うらやましく次は自分が訪ねて買って帰ることにしよう。という土産の土産らしいところだと思うのは自分だけでしょうか。閉店間際に売れ残りが並んでいるところを見ても、売り切れ次第閉店という生業店の鮮度管理に理があって、それも良いかな。買いそびれても、また次回と思いながら、それも旅の余韻とするような。急ぎ過ぎない旅もまた良いものだと最近しみじみ思っています。

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え
福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインス
トラクター

上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担
当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コン
サルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品
を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管
理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営
まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現
場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防
止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対
応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動し
ている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?