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NY空中公園と渋谷MIYASHITA PARK

帰国後の自宅待機期間も過ぎ、1年ぶりに東京の街に出ました。
まずは19才で渡米するまで慣れ親しんだ渋谷界隈。駅周辺の開発による変化には在京の方でもついていけないほどと聞きますが、MIYASHITA PARKに今回初めて行ってみて特に時代の流れを感じました。そこでふと思い浮かんだのがニューヨークのハイライン地区(High Line Park)です。私がいた1980年代後半にはミートパッケージエリアと呼ばれていたハドソン川沿いの地域の再開発。
廃線になってもそのまま残されていた高架鉄道の線路が空中公園になりました。今ではホテルもありニューヨークで1番ファッショナブルな地区と言われています。ニューヨークには7年ほど住んでいましたが、その頃は夜になるとドラッグクイーンが徘徊する怪しい魅力のある地域で流石に私も1人では行きにくい雰囲気でした。それが健康的で明るくファッショナブルな地域に様変わりし始めたのは今から10年ほど前のことです。

渋谷の宮下公園もその昔は路上生活者も多くどちらかと言うと暗いイメージの公園でしたが、その跡形もなく2階、3階のお洒落な飲食店やブティックが並ぶ細長いプロムナード。1階は日本全国各地のB級グルメ見本市のような屋台村になっていました。流行の先端のお洒落なイメージと屋台の雑多なイメージが同居していて日本の今を象徴する面白い商業施設だと思いました。

ハイラインに象徴されるニューヨークの美化、清浄化は観光的には高い成果を挙げたと評価されていますが、昔を知るアーティストの友人たちの中にはニューヨークがつまらなくなった、ニューヨークにいる意味がなくなったと言って引っ越して行った人たちも少なくありません。ただニューヨークを離れる理由はニューヨークが変わったからだけではなく個人的なタイミングもあったとは思います。私も家族を持ったり子供を育てたりすることを考える年齢になった時、ニューヨークを去る決意をしました。

都会では食べ物でも品物でも、体験でさえお金を出せばなんでも手に入ります。その情報量の多さだけでもプーリアの田舎暮らしに慣れた身にはアドレナリ
ンが上がりっぱなしになっている感じです。生まれ故郷の東京も私にとっては
遊びに来るにはいい街になってしまったのかなと感じています。

イタリアでは日本への興味がある人、行ってみたいと言う人は年々増えています。
多くの人々が来てくれることによって相互理解も深まるのは良いことだと思っています。私自身は無意識に東京を見る目も日本を見る目もすでに外国人目線、訪問者目線になっていることが多いということにも気づきました。その目線を日本の観光外食産業の発展に少しでも寄与することができればこれほど嬉しいことはありません。

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人の
ジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、
レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストラン
のビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した
超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業した
ビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を
授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考
え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したので
す。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家
農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽
しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報
発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っておりま
す。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が
惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報を
お届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺り
がプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダ
プーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日
本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人
のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464
106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という
方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農
家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料
庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウ
をはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山ありま
す。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地
で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係に
あります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、
飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア
料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好き
なアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

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