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日本にあってイタリアにはないもの

今週は冬に舞い戻ったような寒い日が続いています。咲き始めた春を告げる花々が凍えています。寒暖差で普通の風邪をひきやすいところ、プーリアでは新型コロナのイエローゾーン規制が2週間延長になりました。プーリアだけでも未だに1日3000人近くの新規感染者が出ています。

我が家の家庭菜園ではキャベツがちょうど良い大きさに育ってきました。新鮮なキャベツと言えば、豚カツ。娘も夫も大好きです。日本食材専門サイトで売っているトンカツソースも常備しています。
醤油、ワサビ、最近ではポン酢もどこのスーパーでも買えるようになりましたし、リーペリンズのウスターソースもありますが、日本のトンカツソースは一般的ではありません。
薄く叩いた仔牛の肉にパン粉をつけてあげるミラノ風カツレツはイタリア料理の定番ですが、日本風のトンカツはイタリアにはありません。
そう言えば、鶏の唐揚げはおろか、フライドチキンのファストフード店もお目にかかったことがありません。揚げ物好きは多いのに何故?検索してみるとイタリア語のサイトにはKaraageレシピは相当数出てきます。
スシ、ラーメンの次にお好み焼き、たこ焼きも居酒屋風和食店ではメニューに載るようになりましたので、今度はトンカツ、カラアゲ、が来るのも時間の問題かと思います。
ちなみに我が家の娘の誕生パーティの定番人気メニューはツナマヨのり巻きと唐揚げ。娘の友達も皆大好きです。それと同時にトンカツソースと日本風マヨネーズもスーパーに並ぶようになるでしょう。
さらに日本のスーパーにあってイタリアのスーパーにはないものと言えばレトルト食品です。流石に日本では種類豊富な茹でたパスタに合えるだけのパスターソースはそのままではイタリアでウケるのは難しいかもしれませんが、カレーはいけると思います。
日本では欧風カレーというジャンルもありますが、イタリアの田舎ではカレー味自体がまだまだ馴染みがありません。日本の家庭料理風のカレーはイタリア人にも受け入れやすい味だと思います。
本格的な食ビジネスとしての参入と考えるとハードルが一気に上がってしまいますが、プーリアでも都会からの観光客が集まる夏のシーズンだけ屋台やゴーストレストラン的にリアルな日本の味を楽しめる味の文化交流イベントなどができたら面白いかもと夢想したりしています。

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

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