【久留米百年ちゃんぽん】

西鉄電車久留米駅ビル2階で永年営業してきた中華料理店が8月末で閉店します。

「光華楼」エマックス店は1969年からの営業でした。

3代目オーナーの翁さんは90歳、後継者がいないことから決断されたそうです。

「光華楼」は、翁さんの祖父が開業したのが104年前、医師でもあった創業者は中国福建省の出身。長崎ちゃんぽんの元祖といわれる長崎四海楼の創業者と同郷で縁があり、鶏ガラ豚骨スープのちゃんぽんを久留米で開業したのだろうとのこと。

お医者さんが中華料理店を始めるところが面白いのですが、栄養状態の悪いところを改善したいという漢方医の想いがあったそうです。

光華楼は、1950年頃には、中華レストランだけでなく、映画館やボウリング場、プール、スケート場、ゴーカート場まで展開したそうです。

その後、翁一族は医療関係に進む方が多く、飲食店の後継者は現れなかったということで、この夏で幕を下ろすことになったそうです。

「医食同源」を掲げた事業展開の中で育まれた久留米ちゃんぽんは、野菜たっぷりで優しい味わいでした。

ちゃんぽんは、野菜もたくさん入ってヘルシーで人気を集めていますが、実は屋台でも重宝されています。というのも、豚骨ラーメンだと、スープと茹で麺用にコンロが2つ必要ですが、ちゃんぽんは鍋ひとつで済むので便利なんだとか。

久留米でも、漸減していた屋台が、コロナ禍で激減という状況です。

いよいよちゃんぽんはリンガーハット以外では食べられなくなってしまうのでしょうか?

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

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