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イタリア プーリア イトリアの谷より 雌鳥と雄鶏、娘の成長

周辺各国がロックダウン宣言する中、イタリアでも全国的に22時以降の外出禁止、劇場、映画館、美術館などの閉鎖、祝祭日とそ前日のショッピングモール、スーパーマーケットの営業禁止など新たな首相令が5日から12月3日まで有効になると発表されました。さらにレッドゾーン、オレンジゾーンに指定された地域では細かい行動規制が課せられます。当初のゾーン指定は今日発表になりますが、陽性患者数などの統計から見てレッドゾーンはミラノ、トリノ周辺州と南部ではカラブリア州、プーリアはオレンジゾーンに入るだろうと言われています。

自然に囲まれた田舎町に住む我々個人的には4月のロックダウン時でも自己申告書を携帯すれば仕事や健康面での必要性のある移動は認められていましたし、試食品や日常生活用品などが不足するということもありませんでしたので、第2波に関してパニックに陥ることはないと思っています。とにかく自己免疫力を上げて無理をせず健康を保つこと、暗いニュースなどにいたずらに気持ちを揺さぶられることなくできるだけ楽しいことを考えるようにしようと思っています。

我が家では雌鳥を5羽、雄鶏を1羽飼っていますが、最近世代交代があり新しく買ってきた若い雌鳥がやっと卵を産むようになりました。毎日4-5個の新鮮な生みたての卵が手に入る訳ですが、3人家族の我が家ではそう毎日卵料理をするわけではないのですぐ20個ぐらい溜まってしまいます。町に住む友人や親戚への手土産にするととても喜ばれます。代わりにそのお宅でできた果物などをいただいたりして物々交換も楽しいものです。
11月1日は娘の15歳の誕生日でしたので15個の卵を使ってカスタードクリーム入りの38cmのロールケーキを作りました。クリームの中に入れた黄桃のシロップ漬けもコーティング用のチョコレートに混ぜたヘーゼルナッツも自前です。今までは親戚のパン屋さんに家庭用オーブンには入らない程の大きさのスポンジケーキを作ってもらい私が娘のリクエストに応じてデコレーションするのが恒例となっていました。11月1日は全聖人の日という祭日でもあるため毎年娘の友人や親戚たちを呼んで子供の会と大人の会と二部構成で1日中パーティをしていましたが、今年は大っぴらにお誕生日会もできません。パーティはしなくても代父母(ゴッドファーザー、ゴットマザー)や親戚たちはプレゼントを下さるのでお返しに気持ちばかりの手作りケーキを配ってまわりました。授業が全てオンラインで実際に会う機会のない娘の友人たちとは公園で数時間一緒に過ごしたいというので、それぐらいならとCOVIDー19バージョンのお誕生日会をしました。友人たちはケーキより私が毎年作るツナ巻の方がいいと言うので、ツナ巻きも15本作って手土産用にラッピングして渡しました。

娘がリクエストするケーキのデザインは小さい頃はハローキティだったりアニメ漫画のキャラクターだったり、それがハリーポッターになり、人気アイドルの写真になり、最近は「ママのインスピレーションでいいわ」なんて生意気なことを言うようになりました。その都度頭を悩ませ一年に一度しかしないケーキデコレーションに奮闘してきましたが、今まで当然のように一緒に祝っていた誕生日も本人の成長に伴って、また今回のような非常事態などで離れ離れで祝う日も来るようになるんだろうなとふと思ったりしました。

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人の
ジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、
レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストラン
のビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した
超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業した
ビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を
授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考
え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したので
す。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家
農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽
しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報
発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っておりま
す。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が
惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報を
お届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺り
がプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダ
プーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日
本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人
のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464
106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という
方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農
家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料
庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウ
をはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山ありま
す。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地
で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係に
あります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、
飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア
料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好き
なアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B
7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

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