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マックのマニュアル 07

マックのマニュアルやチェックリストは数字が多く戸惑われるでしょう。
でもこの具体的なわかりやすい数字がマクドナルドの凄さなのです。

 マクドナルドが最も自慢する品質はハンバーガーではなく、フレンチフライ(マックフライポテト・利益率も高い)です。フレンチフライの品質というと、中がふっくら、外がカリカリですが、その美味しささの状態を数字で管理するのがマックです。

 マックフライポテトは1955年のマクドナルド創設以来のメニューです。マックフライポテトはラセットバーバンクという品種のジャガイモが、長くてカリカリのマクドナルド独自のおいしいマックフライポテトを作り出しています。
https://www.jrt.gr.jp/q_a/potatoqa_rasetto/
https://potato-museum.jrt.gr.jp/russetb.html
http://www.simplot.jp/company/about/
 日本のジャガイモは蒸したり煮たりするとおいしいのですが、揚げ物のフレンチフライには向いていません。日本のジャガイモは糖度が高く村があり、揚げると黒い斑点が出るし、カリッとしません。
日本マクドナルドは当初は国産ジャガイモを使用しました。仁丹に北海道で作らせたのですがうまくいきませんでした。そこでラセットバーバンクという品種のジャガイモを日本に持ち込み博士号を持つ米国人専門家に改善させたのですが駄目でした。
同じラセットバーバンクですが、土壌の違い、気候の違いにより毅然できなかったのです。そこで米国マクドナルドが育て上げたシンプロットに切り替えたのです。

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