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プーリアの花々

春のこの時期、我が家の畑は色とりどりの花々やそこに集まるミツバチたちの羽音で賑やかです。

冬の間によく食べた葉物野菜や野草類、菜花の蕾であるチーマディラーペなどは、花が咲く頃には葉先が硬くなるので、旬ではなくなります。地中海性気候の冬は湿度が高く、むしろ乾燥した夏より緑が多い風景がありますが、そこに花々が広がってとてもきれいです。
我が家では観賞用のバラやカーネーションは通年咲いていますが、その他の花々は主に、プラム、ナシ、サクランボ、アーモンド、柑橘類など果物の木に咲くものと、ルーコラ、カラシナ、チコリ系など自生の野草類の花、畑では雑草扱いのヒナゲシ、ボリジ、カレンジュラ、カモニール、またハーブ類のローズマリー、オレガノ、バジリコなどです。
どれもお花を愛でるというよりそれ以外の葉や実を食用とするためのもの。花の美しさが、植物の生態系の一環の一時であることにも儚さと愛しさのようなものを感じます。

お皿を彩る食用花(エディブルフラワー)として商品化されている花々とはちょっと違った視点で見ると、カルチョフィ(アーティチョーク)もイチジクも植物の花の部分を食べているんですね。
葉や根の部分が食用になる植物の場合、花にだけ毒があるということは稀なので食用になる花は思い浮かぶより多いと思います。でも花は実をつけ種を残すためのものと考えると花を食べてしまうのはほんの少しうっすらとした罪悪感が無きにしも非ず。
栽培しているものであれば、何の問題もないことなのですがね。ましてボリジやカレンジュラ、カモミールは薬用ハーブとしても知られているほど効用もありますが、繁殖力が強くハーブティーとして自家用で使う分以外雑草扱いです。
その土地の気候風土にあった植物の生命力は驚くほど強いものがあります。しかし、化学肥料や環境汚染で土の力が弱まってしまっている土地を改良するのは一筋縄ではいきません。

パーマカルチャーやリジェレラティブ的な考えに基づいた環境作りを始めている地域は日本にもあるようです。
プーリアの田舎暮らしで学んだことを日本でも実践する機会を模索したいという思いが募ってきています。

パーマカルチャーとは:
https://ja.wikipedia.org/wiki/パーマカルチャー
リジェネラティブとは:
https://spaceshipearth.jp/regenerative/

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

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