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【クマモト・オイスター】

熊本産アサリの産地偽装問題は、深く広く大きな問題になっているようです。

ここにきて熊本産ハマグリが大量返品になっているといった、風評被害も出てきています。

稚貝の産地が、どこであれ長く飼育・養殖した場所が産地になるというルール自体が曖昧すぎる点もあるかと思います。

各地のブランド和牛や、馬刺し、うなぎ等、似たような状況だと感じます。

もっとも、熊本を一度も通ることなく熊本産を謳うアサリがあったという点は許せない問題です、筋の違う違法行為だと思います。

このコラムでは、筆者の実体験を基本にした記事を書くことを心がけています。

でも、前回、今回は少し外した内容になります。なぜなら筆者は、牡蠣を食べないことにしているからです。生牡蠣によるノロウイルス食中毒事件が頻発していたこと、生牡蠣を食べると、なんとなくお腹の調子がよくない。といった両面から、生牡蠣は食べないことにしているからです。周りでガシガシ食べていても、平気で、どうぞどうぞと避けています。牡蠣とノロウイルスの件は、別だてで長文が書けるのですが、それもここには似合いませんね。

さて、前置きが長くなりました。

その牡蠣を食べない筆者には、食いしん坊の友人が沢山いて、生牡蠣大好きな確率が高いです。生き物の全部を食べることが出来る、完全食だと言う人もいますね。オイスターバーに行くと、世界中から様々な種類の牡蠣が集められています。特にアメリカ産で人気のある品種が「Kumamoto Oyster」という小ぶりのもの

え、「クマモト?」

調べてみると「シカメガキ」は、アメリカで「Kumamoto Oyster」という名で呼ばれ、高級牡蠣として高い人気を誇っています。しかし、アメリカで食べられている「Kumamoto Oyster」は熊本県からの輸出品ではなく、主に太平洋沿岸で養殖されるアメリカ産のものです。ということで、戦後輸出された稚貝を大事に育てているのだそうです。

ところが、日本では、大きめのプリプリした牡蠣が人気だということで、養殖されてこなかったのです。

そこで、熊本県の水産振興課の指導で、2005年から復活プロジェクトがスタートして、有明海での養殖が再開しているそうです。

小ぶりだけで味が濃厚な「熊本産のクマモト・オイスター」を食べてみてください。きちんとトレーサビリティが出来たもので、産地偽装なしです。

ネットでも買えるそうです。

熊本県のホームページから
クマモト・オイスターの復活ヒストリー
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/94/106631.html
クマモト・オイスターの魅力
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/94/109540.html

クマモト・オイスターが購入できるお店
Octef合同会社(ネット販売)
https://www.octef.jp/

クマモト・オイスターの謎|The Mystery of Kumamoto Oyster
http://kakipedia.blog.jp/2012/kumos.html

アメリカでは、さらに「至極」とか「屈指」とか牡蠣の名前につけているそうです。面白いなあ。
http://kakipedia.blog.jp/2010/inspire.html


【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

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