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ルーラルシック(ルーラル=田舎の、シック=垢抜けた)

プーリア中央部のブリンディジ県、さながらオストゥーニは緑色のオリーヴの樹海に浮かぶ白い客船のような美しい街です。そこにプーリアのアグリツーリズムの先駆けの一軒であり私たちが20年来親しくしているアシャーノ家があります。オリーヴオイル生産とアグリツーリズモ経営は二代目に引き継がれて彼らの努力とプーリアの観光ブームの波に乗り事業拡大中。先日、Gastro’(ガストロ)という名の新規事業のお披露目パーティに行ってきました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=61560665856927
アグリツーリズムの宿泊施設に隣接した樹齢数百年のオリーヴの巨木に囲まれた14ヘクタールの土地で季節ごとに多品種の野菜や果物の生産を行い、その畑の真ん中にそれら青果、加工食品、ワイン、そして自家製お惣菜テイクアウトの直売所を作りました。
 
ポイントは、市街地や観光スポットから離れた畑の真ん中にお店があること。
手入れが行き届いた美しい畑、一本一本が芸術品のようなオリーヴの巨木、公園のように広々とした敷地内。広く使い良さそうなキッチンが併設されたショップには、文字通りKM0(キロメトロゼロ=周囲1km以内)の商品が並んでいます。ルーラルシック(ルーラル=田舎の、シック=垢抜けた)という言葉が思い浮かぶ、言わば、見せる農業。今後の農業と観光の方向性を感じさせる試みです。
 
農業とデザイン、イタリアが得意とする分野でもあります。
美しい街並みや海岸線など観光資源に恵まれたプーリア中央部ではなく、大規模農業が主な産業であるプーリア北部でも農業の未来を築く試みを展開する団体があります。それが、ジュセッペ・サビーノさんが中心となって活動するVa’Zapp(ヴァザップ)です。
https://vazapp.it/
彼らも「美しい農業」というのを一つのテーマとして掲げていますが、農業を軸に過疎化問題、教育問題、教育問題、等々様々な社会問題に対するアプローチを展開しています。その代表的な活動はContadinner(コンタディナー)で、一緒に食事をしながら同じ地域の生産者たちの対話や繋がりを促すネットワーキングイベントです。農業従事者だけではなく、地元のデザイナー、映像、デジタル製作者を含む食に関心を持つあらゆる人々を繋げるカタリストの役割を果たしています。
昨年4月には龍谷大学の大石尚子教授の計らいで京都府亀岡市でもこのイベントが開催されました。
(「食の未来を切り拓く持続可能な食と農 スローフードの国・イタリアの経験から学ぶ」
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/soshiki/30/48238.html 
 
佐伯市も昨年3月から「オーガニックビレッジ宣言」を行い積極的に取り組み始めています。
https://www.city.saiki.oita.jp/kiji0037883/index.html
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/organic_village.html#03
 
農産物や生産品だけではなくオーガニック(有機的)な人と人との繋がり方についても考えて行きたいと思っています。
 
大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi
 
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
 
大橋美奈子さん経歴
 
 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
 
 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
 
 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater
 
 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
 
 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
 
有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/
 
大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
 
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
 
ダプーリア
大橋美奈子
 

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