見出し画像

【うどんウエストを作った男】

「日本で二番目においしい」というというキャッチフレーズで認知度を上げたレストランチェーン「ウエスト」
現在は、焼肉とうどん店で150店舗以上を展開しています。主に九州地区、一部関東地域に展開しています。
創業は1966年、雑貨衣料品店を経営していた創業者が新しい業種としてアメリカ視察で見た「ハワード・ジョンソン」を参考にして福岡県福間に開業したレストランです。ロードサイドに出来たドライブインは人気となりますが、それ以上に人気を集めたのが2号店として開業した佐賀基山店です。
国道3号線沿いに開業したのは洋食レストランと、天ぷら、焼肉、釜めし、お茶漬け、回転焼といった専門店を集めた「味のタウン」でした。今では高速道路のサービスエリアや道の駅などで普通に見られるフードコートの様な飲食店街が福岡と佐賀の県境近くの丘の上に登場したのです。モータリゼーションの黎明期に人気を集めたのは言うまでもありません。
このウエスト創業者境豊作さんは2015年3月に亡くなっていますが、この3月に伝記が出版されました。
戦後の復興期に、法律すれすれの闇商売から、異業種の飲食業に取り組み、粗利折版方式というフランチャイズの新しい形を作り事業を拡大してきました。その独特の経営の足取りを、もと広報部の社員だった筆者がまとめたものです。
いわゆる創業者の伝記本ですが、盛り過ぎた表現は少ないかな(伝聞に近い)という印象です。
飲食業は家業、生業であるというポリシーが、焼肉業界に激震が走ったBSE問題や、コロナ禍でも堅実な経営を続けて来たのではないか、娘婿である現社長にも、そのポリシーが引き継がれているのではないかと感じます。
ちなみに、「日本で一番おいしい」のはお母さんの味なんだそうです。
ウエスト公式サイト
https://www.shop-west.jp/
 
「うどんウエストをつくった男 境豊作伝」 小島拓著 花書院 
https://www.amazon.co.jp/%25E3%2581%2586%25E3%2581%25A9%25E3%2582%2593%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588%25E3%2582%2592%25E3%2581%25A4%25E3%2581%258F%25E3%2581%25A3%25E3%2581%259F%25E7%2594%25B7-%25E5%25A2%2583%25E8%25B1%258A%25E4%25BD%259C%25E4%25BC%259D-%25E5%25B0%258F%25E5%25B3%25B6%25E6%258B%2593/dp/4865612823?&_encoding=UTF8&tag=studiowork-22&linkCode=ur2&linkId=ffe69fa2f2422ce8870ea76d51f733da&camp=247&creative=1211

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?