マックのマニュアル18
エネルギーマネージメントの続きです。
エネルギーマネージメントの重要なポイントは、電気、ガス、水道の正確な使用料を把握することです。毎週、月半ば、月末に、金額だけでなく使用料を把握し、過去の流れと矛盾ないか見ます。
創業者のレイ・クロックがマクドナルドの経営をペニービジネスといったように、細かな水の一滴までの節約管理が必要です。
エネルギーコストの高い日本では電気代に目が行きますが、水代が高いのです。水の使用量に応じて、下水代がかかるので馬鹿にならない額になります。
<数値管理の徹底が必要>
まず損益計算書を月次で作成させ,その責任を店長に負わせることです。マクドナルドでは経営管理で重要な数値を毎週、月半ば、月末で、把握し、流れを追います。月末一回の管理ではコントロールできないからです。月半ばで問題があれば修正しないといけないのです。水道光熱費は金額管理でなく、使用量で追求します。
毎週、毎月半ば、毎月末に検針し、月次と週単位の売り上げと水道光熱費の使用量を,昨年と比較してみる。次に同程度の規模や売り上げの他店舗と比較して何が問題かを明確にさせなくてはならない。
必要なのは新店舗からの過去の水道光熱費の使用量のヒストリー・変化をしっかりとっておくことだ。さもないとどの時点で水道光熱費が変化しているかが分からないからだ。売り上げや客数、調理機器があまり変わっていないのに使用量が大幅に増加していれば何かがおかしいという事が分かるからだ。
<教育>
各調理機器、空調機器、照明などの作動原理を教え、どうやったら合理的に節約できるかの教育が必要不可欠だ。社員だけでなく、アルバイトにもきちんと教えることがポイントだ。
先号でも述べたが、水冷の機器が多くの水を使用する。夏場に暑くなると水の使用量が増加するのは飲み物が売れるだけでなく、水冷の機器が水を垂れ流しにするからだ。
調整が悪かったり、老朽化すると必要以上の水が垂れ流しになり多額の請求書が来る。水冷の機器であっても必要以上の冷却水はかえって効率が悪くなると言うことを知らないと無駄な金を払うことになる。
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