【学校を変えようの話】学校管理職の選考について.

ここ最近の問題を考えていると,学校の管理職の役割は大きいなぁと改めて思う.
更に言うなら,管理職を選考する教育委員会の役割は更に大きい,責任は重いな,と思うわけで.

少なからず,「何故この人が」とか「何のために管理職やってるの」と思う人が居るのは事実であり(という言い方も変ですよね,そう思うのは個人であり,それが「事実」になるかどうかは人によって違うわけです),じゃあ何故その様な人が管理職に選ばれたのか,という話になるわけです.

原因は様々あると思います.
あるんですよ.

でも大きな理由というか原因は,選考方法にあるんじゃないですかね....
おそらく大きく変わってないんでしょう,何十年も...あくまでイメージというか偏見かもしれませんが,前から続いていることを変えたくないのが行政じゃないでしょうかね.
となると,もう何十年も前のやり方が連綿と続いていて,大昔の基準で人が選ばれているということです.
それってこわくないですか?
学校の役割も,子どもも教員も毎年というか日々変わり続けているのであり,去年の基準で管理職選んだからって,今年通用するかどうかは別問題なんですよ,と思うんですよ(いや,極端な話ですけど).

じゃあどうすりゃあいいんだよってことになるんですが,僕はこんなことを考えてるんですよね.
つまり,どの都道府県でもそうかどうか分からないけど,一次試験・二次試験とかあって合格したら管理職の名簿に載ることが出来て,席があれば管理職になるじゃないですか.
そういう一次試験だの二次試験だの,おおよそ一発で終わる試験を止めたらいいんですよね.
勿論,一次試験や二次試験に至るまでに何か研修とか勉強会とか,そういう場を通してその人の適正みたいなのみられているとは思うんですよね.
それでも,やっぱりそれって「管理職なるぞ」と思って参加しているからで,そういうモードになってるじゃないですか.

法規の試験,論文,面接,そういったものだけクリアするから「見落とし」が出て,(あくまで僕から見たら)「この人管理職になったのに,何がしたいの(子どもが自分のひかりを輝かせる学校づくりしたいんじゃないのかな,したくないのか?)」と思う様な人が教頭や副校長や校長になっちゃうんですよね.

そういう「一発勝負(一発勝負ちゃうで,そこに至るまでにめっちゃ努力してるねんという人も居ると思いますが,まあ試験向けの努力ですから)」で決めるのやめて,年間通して,或いは複数年にまたがって,その人の為人を審査したらいいんですよ.

管理職になりたい人(自分の理想の学校づくりをしたい!!子どもや教員に今以上に輝いてもらいたい!!自己実現に向かって前を向いて進んでもらいたい!!という思いを持った人です)は,「管理職にチャレンジします」と手を挙げて,審査対象の名簿か何かに載せてもらって,教育委員会が審査したらいいんですよね.
勿論,法規の試験も論文もしたらいいと思います.
一度受けて,到達できるレベルの点が穫れたら,その年度に管理職になれなくても次年度はペーパー免除にしたらいいですよね.
んで,教育委員会は,その管理職希望者の担任歴,専科歴,諸々の業績,何をしてきたか,子どもとどの様に過ごしてきたかといったことを調査して,その人の「管理職としての適正」を見極めたらいいと思います.
個人的には,【全学年の担任,特支学級の担任,専科】をしていない人は,管理職になるべきではない,と断言します(最悪なのは,高学年担任を繰り返して,生徒指導もして,声も大きくて,みたいな人がそのまま管理職になることだと思っています).

いやいや,そんな時間も人手もないから,と言われるかもしれません.
でも,それならそういう部門を新たに立ち上げるべきだと思います.
だって,その管理職となる人の背後には,学校でも学ぶ子どもたち,その保護者,そして働く教員とその家族,加えて地域の方々の思いや生活があるわけですから.

そんなこと言うてたら管理職のなり手があらへん?
じゃあ校長教頭という制度を見直す時期なのかもしれません.
マネジメントを担当するあらたな役職をつくるとか.
僕にも具体的な案は今ありません.
考えていきたいと思います.

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