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連載小説「私の話 2022」③

3. 2022年8月24日

(上掲スキャンした原稿をテキスト化したものです)

 前回の原稿の日付けを見ると、今日、この店に来るのは2週間ぶりである。思ったほど時間は経っていない。
 今日は午前中に訪問看護が来た。そこに相続税の申告を頼む税理士の紹介を頼んでいる証券会社から電話があった。
 訪問看護は不機嫌になり、それは誰かに頼めませんか、また失敗するんだからと言う。だから相続税の申告を頼むんじゃないですかと言うが、解せない様子。
 それに父が死んだときに遺産分割協議書も自分で作ったし、相続登記も自分でやった。何を失敗しました? と訊いたら酒を飲んだと言う。
 何か悶々として訪問看護が訪問看護が帰るや否や担当の保健師に電話をする。それは、その人が世間知らずだねと言われる。


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