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連載小説「私の話 2022」⑤

5.2022年9月16日

(上掲スキャンした原稿をテキスト化したものです)

 前回が8月31日だが今日は9月16日である。状況は、ますます悪化していて、手の震えは益々、酷くなり、さらに味覚障害や自律神経の異常が激しい。
 先週の金曜日は証券会社と、その紹介の相続税申告のための税理士事務所との面談だったのだが、朝、死にたい衝動が激しく、あまりに早朝だったので、訪問看護の担当者にSMSを入れたら折り返し電話を貰えた。
 証券会社の人や税理士事務所の人たちと会ったりということもあるだろうが、夜、ボロボロに疲れていたのは死にたい衝動との戦いのせいではないかと持っている。
 それから毎日、滝のような汗をかき早朝に目が覚め、夜もほとんど眠れず、しかしジリジリして横になってもいられない日が続いている。
 今日は午前中、ほうも看護が来、午後には渋谷駅に程近い渋谷郵便局に生命保険の支払い証明書を取りに来たのだった。
 今日も朝から辛く、しかし昨日、訪問看護のオンコールに架けたら架けないでくれと言われ、また、担当者にSMSを入れた。
 ちなみに私は週に3日、月・水・金曜日に訪問看護を受けており、3日とも来る人が違う。私が担当者と呼ぶのは月曜日の担当者である。
 この人は休みの日も個人の携帯電話に電話してきて良いと言ってくれて、いちばん私の意に沿ってくれている感じがする。水曜日も来て欲しいと言ったら来てくれたし、今日も金曜日の人に付いて来た。
 ここまでを喫茶店で書いたのだが、辛くなって店を出てしまった。帰りのバスでもジッとしていられずツィッターを見るのだが、ツィートを1つも見られずスマートフォンを仕舞い、十秒後にはジッとしていられずツィッターを見るを繰り返していた。
 今、額に大量の汗をかきながら、PCでツィッターのダイレクトメッセージを送ろうとして、細心の注意を払っているのにミスタイプしてしまった。しかも送ってから気が付いた。
 緊張が激しい。目が疲労でショボショボする。こめかみが痛い。渋谷に行くときに万年筆を持っていこうと思ったが、緊張が強くて、それさえ出来なかった。

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