自分なりの人類愛

ことば遍歴を連ねてみようかなぁ

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最近の記事

文法と距離を縮めたその後

韓国語の基礎文法を1年間勉強した。基礎文法だけ。発音練習も会話の練習もコミュニケーションさえもなしでひたすらコツコツと。 一年後、韓国語のことを何も知らなかった。文字と文法以外。韓国語勉強したの?喋ってみてよ!に答えられるのは、...앙년하세요アンニョンハセヨ!しかない。あれまぁ、文法だけが友達じゃあダメなんだぁ。 しかしこの時点でその真理に気づかない私。レベルアップを図ろうと初級から中級への階段を登るために新たな文法書を入手した。ひたすら文法をがんばったら話せるかな〜と

    • 四半世紀の伏線を一旦、回収してくる

      言語オタク。 自分のことを一言の単語で表すことはしっくりこないけれど、そのように思われても仕方がないね。言語好きの道を辿り始めた頃に、たまたま韓国語に出会った。運命じゃなくて、自分で綱をつかみに。大学というなんとなく奇妙な場所で韓国語の授業があったから、簡単に掴めそうな綱があったから、ちょっと近づいてみようと思った。オンラインで授業だったし、顔の見えない場所で声を発する先生との距離はすごく遠かった。徹底的に文法を掘っていく授業スタイルだったから、話せるようになるための実用的な

      • きっと失くなる滋賀(南部)のことばたち

        儚いものです。自分が親世代になる頃にはもう誰も使っていないと予想できることばがたくさんあるのです。一つ一つのことばに寄り添う話者の感慨とか感傷とかあるいは憎しみとか、一つことばが命を終えると共に亡くなる。復活は難しい。さらにあまりにも身近にあるもんだから、ことば自体に目を向けることは少ないことが多い。知らないうちに消えていくことばいかに多いこと、この切なさに打ちひしがれてnoteを手にとる。せめて自分が死んだ後でも記録を覗き見できるように。 🙂‍↕️「せんどする」 例文1

        • 「〜してはる」の不思議

          高校生の時にクラスメートが言った。 関西弁って便利やねんで。「はる」って付けたら敬語になるんやで。 日常の敬語を全てデスマスで済ます私にはあまりしっくりとこなかった。話し相手に「元気にしてはりますか」などと尋ねたことがなかったし、父も母も敬語を使わないから遠い世界の言葉遣いだと思っていた。古いとさえ思う感覚を持っていた。当時は「してはる」に脳細胞を使わなかった。 最近になってその面白さに気づく。 「元気にしてはりますか?」 と、 「お兄ちゃんゲームしてはった」 圧

        文法と距離を縮めたその後