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ミニマリスト×DIYは相性がいい

昨年ミニマリスト時代に初めてDIYを実施して、ヘッダーのテーブルを作ってみた。
その経験を通じて得られた気付き。


特徴

ミニマリスト

  • ものを必要最低限しか持たない

  • あるものを活用して違う使い道を探す

DIY

  • 既存のものにとらわれない

  • 自分の知恵や発想でものを作り出す

DIYでは簡単にものを増やすことができない。
なぜなら作るのに時間がかかるから。
時間がかかるのは、作るためにはまず何のために作るかという目的を考え、それに見合う手段を考え素材を集め組み合わせる必要があるから。

ミニマリストは"こういう暮らしをしたい"という目的を考えて、そのためにはこれが必要でこれがいらないといった取捨選択をする。
その時残すモノについて、どういった役割をもたせるかということを考え抜く。
そういった点で、両者には共通点が多い。

ガジェット品など作るのが容易でないものに関しては購入するしかないが、問題は自分の目的に見合ったものがない場合。
何となく理想の形に近いものを購入しても、意外と重い・大きい、匂いがある、手触りが良くない、見た目が趣味に合わない等…
買ったときには気づかなかったようなことが起こる事がある。

その点、DIYならすべて解決できる。
なぜなら、考え抜いて必要十分な機能だけを持たせたものを、好きなようにカスタマイズして作ることができるからだ。
完成品が好みに合わなかったとしても修正したり、次に活かすこともできる。

単に完成品を購入するということならこうはならない。
購入前に考え抜くということ自体はできるが、やはり自分で作る場合とは解像度がまるで違う。
なぜなら「そのモノができる経緯」と「構造や作り方」を知らないからだ。

一例

例えば昨年ヘッダーの机を作った。
そもそも

  • 部屋を広く使えるよう、掃除しやすいようになるべくかさばらない

  • 引っ越ししやすいように小さくできる

  • 部屋の雰囲気に合うように見た目がスマート

という特徴を持ったテーブルが欲しいという目的があった。
ネットの海を探しまくったが、理想的なテーブルは見つからない。

youtubeを見漁り折りたたみテーブルの自作に踏み切った。
これにした理由は、ただ単に折りたたみテーブルを作るのはハードルが高そうというのと、脚があると邪魔かと思ったためだ。
壁に備え付けにする方法を取った。

なお、賃貸のため壁に穴は開けられない。そこで下記のYoutubeを参考にして跡が残らないが耐荷重が高いツールを使うことにした。

作成

手順はほぼ動画の通り。
①まずは跡が残らないが耐荷重が高いツール(STAND BAR)を使って直接壁に土台を設置(高さは椅子に座ってちょうどいいところになるよう計測)

②①の受けに対して木片をネジで固定
③②の木片に折りたたみブラケットをネジで固定

④天板は触り心地が良くナチュラルな雰囲気にしたかったため、表面にやすりがけをした後オイルで納得のいく色合いに修正(ホームセンターに通いイメージに合う木板を購入)

⑤③に④をネジで固定。
最後は⑤を①に差し込み完成。

機能

当初欲しかった機能はすべて兼ね備えている。
さらに、

  • 折り畳める

  • 壁に跡が残らない

  • ①さえ固定できる壁があればどこでも使用可能

  • 高さも自由に設定可能

といったメリットも付随してきた。

使用時。脚が無いため干渉しないのもメリットの1つ
折りたたみ時。かわいいし場所も取らない。最高

感想

ここまでして作ったものは、単純に購入しただけの場合より段違いで愛着が湧く。手触り1つ取ってみても、作ったプロセスを感じられるからだ。
そして、従来テーブルを購入してきた場合と異なり、今回自作してみることで机を見る目が変わった。
これなら作れるかもという考えであったり、逆にこの価格でこのクオリティのものを買えるのか、という視点が生まれた。

お金を使って物を手に入れるのは楽な手段だ。
そのために働いているから順当な手段には違いない。
プロが作ったものに価値が付随しており、それを等価交換するのだから安いものではある。

一方、DIYでモノを手に入れるのは楽ではない手段だ。
プロとは違いスキルもないし、時間も手間もかかる。
だが、ただ単に購入した場合と比べて視野が広がる。
スキルも身につくし納得行くものが手に入るし、自分の力で作れるのだ、という自己肯定感も上がる。

なによりお金を使って手に入れる場合よりも、モノを増やすハードルがかなり上がるのでモノに対する価値観に向き合うことになる。

  • これは本当に必要か

  • 何のために手に入れようとしているか

  • 違う手段はないか

  • 作れないか

そういった視点で考えると、今回のDIYで少しだけ世界の見え方が変わった。

次にやること

テーブルを作って1年。今のところ不満は何もない。
高さを変えるために1度取り外してみたが、壁にはほとんど跡は残っていなかった。

今年は盆栽とバードウォッチングを始めた。
次はそれらに関わるモノを作ってみたいと思っている。

盆栽については盆栽棚、バードウォッチングについてはスケッチ帳。
前者はベンチやサイドテーブルなど複数機能を持たせられるようにコの字型ラックを、
後者は汎用性が高く紙が取り替えやすいようにアブラサスの薄いメモ帳のようなものを、革で作ってみようかと思う。

趣味と実用性を兼ねたDIYで、暮らしを、人生をより豊かにしていく。

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