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ビジネスコミュニティに参加してみた

少し動物病院の経営的なお話を。
全国には、どれくらいの動物病院があると思いますか?

およそ1万件強、コンビニのローソンと同じくらいの数です。

コンビニの数と同じくらいって凄くないですか?
結構な数の動物病院が存在するのですが、動物病院もほかの業種と同じで、数が増えると当然そこに競争が生まれます。

「獣医師は開業すればなんとか食っていけるよ」というのは一昔前。
特に過当競争がある地域では、もはや経営難で閉院する動物病院も出てきていると聞いています。

したがって、これからは動物病院もしっかりと経営をしなければなりません。
残念ながら、「真面目に診療さえしていれば大丈夫」ではないのです。。。
とはいえ、ほとんどの動物病院の経営者は院長自身、つまり獣医師ですが、そのほとんどはどこかで動物病院経営を勉強することはありません。
まずほぼ全員、開業してから、診療しながら四苦八苦しながら経営を行なっているのが現状です。

幸い、私の場合は、経営と診療を分けてきましたので、信頼できる経営者の下、診療に集中できる院長という立場で獣医師を続けることができました。
おかげさまで、森のいぬねこ病院もこの3月で丸7年、続けることができています。

とはいえ、これからは経営と診療の融合も必要な時代。つまり、しっかりと現場(=診療)に根差したプロフェッショナルな経営が必要な時代です。
そのため、私自身も経営をしっかりと学んでいかなければなりません。

私が、『学び』を実践する上で、もっとも大事にしているのがリサーチ。つまり情報を厳選することです。具体的には、書籍であればまずは多読して、そこから自分の欲しい情報を引き出す。さらに著者と会える機会があれば、書籍では書けない情報を引き出す。

あるいは、その道のプロに会い、教えを請う。この場合は誰と会うかが重要ですが、経営の場合は、たいていトップクラスの経営者に会おうものなら、それなりにいろいろかかります。悔しいことに、私にはまだそういった形と会える時間もお金もないので、実戦には長期的な取り組みが必要です。

でもbaby stepとして、ローカルな素晴らしい経営者の方々から教えを請うことはそんなに難しくありません。仙台にも、経営者コミュニティはたくさんあるため、そこに所属することで実際に会うことができます。

今回、参加したのは『杜の都ビジネスコミュニティ(BC)』

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先日、仙台サンプラザで第1回の例会が開催されたばかりのコミュニティです。
新しいコミュニティは、やっぱり活気がありますので、学ぶだけでなく、いろんな良いエネルギーをいただけます。

そしてこのコミュニティの良いところは、お互いを応援し合う関係づくりに注力しているので、「私が儲かればいい!!!」な人がおらず、まずお互いのことを知りたい、というコミュニティの本質的な活動ができているところです。
(そのため、誰でも入会できるのではなく、会員の推薦&幹事の審査があります)

そのため、私のような動物病院の獣医師は、ビジネスコミュニティに参加しても、あまりほかの企業さんとコラボすることなく、当たり障りのない世間話や動物のトリビアを話しして終わることがほとんどなのですが、杜の都BCでは、私のこと、動物病院のことをしっかりと知ろうとしてくださり、中にはご自身の動物の相談をしてくださり、その結果にご満足くださり、知人を紹介してくださるという流れがしっかりとできました。

これは、通常なら動物の相談は、ビジネスとは別の部分で、どちらかというと世間話的に捉えられることが多いのですが、このコミュニティの方々は、それが私のビジネスだということをしっかりと認識してくださり、相談の対価としてご紹介という行動をしてくださいました。

もちろん私自身も、「本当は有料だけどまあしゃあないか」ではなく、「動物との暮らしで癒されることで、ビジネスもしっかりがんばれる」という考えのもと、コミュニティメンバーさんにとってプラスになると考え、相談に乗っています。

杜の都BCで感じるのは、お金を稼ぐが先ではなく、まずは良いエネルギー循環をつくり、それがビジネスにつながる、ということです。これは、ほとんどの方は理想だと感じていても、実践できているビジネスコミュニティはほとんどないのではないでしょうか。

この後、杜の都BCがどのように発展していくのか楽しみですし、その中でよりよい発展のために自分ができることを考え、実践していきたいと思います。

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