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フォルケホイスコーレ留学 ユニークな指導体制

こんにちは、swecoです。
今回は、フォルケホイスコーレの指導体制についてお伝えします。


クラス担任は2人体制

私が所属していたクラスでは担任が2名いました。
1名の先生につき6名の生徒をみるということが決まりになっているそうです。

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*校内の壁に先生、スタッフの写真が飾られています。飾り方もおしゃれ!

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*担任の先生2人の写真も飾られています。


日本でいう担任、副担任、という感じでしょうか?
片方の担任の先生にインタビューした時に、「2人体制についてどう思いますか?」と聞いたところ、"Team Teaching"という言葉を使っていたのが印象的でした。それぞれの得意な分野を活かして、知識を共有することが利点だと仰っていました。
例えば、1人の先生はスウェーデン語と英語のエキスパート、もう1人の先生は社会科と音楽が得意分野。それぞれ意見交換をして、授業を組み立てているということでした。


参加者サポーターという役割 “Deltagare Stödjare”

先生の他に、"Deltagare Stödjare" という役割のスタッフがいます。
日本語に訳すと、参加者サポーター。参加者というのは "生徒” になります。
ざっくり言うと、困っている生徒をサポートする役割のスタッフです。

彼らの主な業務は、多岐に渡ります。
朝・昼・夕とカフェテリアで一緒に学生たちと食事をとり、会話をして、何か異変がないか、健康状態はどうか、ちゃんと起きて活動しているか、などをチェックします。
授業にも参加して、授業についていけない学生をサポートしたりします。(通常、先生1名に Deltagare Stödjare 1名がついて授業を行います)
課外授業の Boy / Girl & Non-binary ミーティング、カフェトーク、映画鑑賞会のホストも行います。

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*彼らのオフィスに飾られている写真。Deltagare Stödjare は兼務を含め6名ほどいました。

スウェーデンのフォルケホイスコーレでは、高校をドロップアウトしてきた学生や移民の学生など、複雑なバックグラウンドをもつ学生が多くいます。
先生には話しづらい悩みなどを、Deltagare Stödjare のような身近なスタッフが聞いてサポートするそうです。

先生は授業面でのサポート、Deltagare Stödjare はプライベート面でのサポート、というようにある程度うまく役割分担をしているように思います。


寮生活をしている学生も多いので、プライベート面でのサポートがあるのは、先生にとっても学生にとっても安心です。
私もDeltagare Stödjare のスタッフに声をかけてもらったり、イベントに誘ってもらったりと、たくさん気遣っていただきました!


以上、フォルケホイスコーレでの指導体制についてお伝えしました。
"Deltagare Stödjare" という役割はとてもユニークで重要な存在だと思いました。多様なバックグラウンドを持つ学生たち(もちろん先生やスタッフも)が対立や孤立なく学校内で共生することができている理由の一つなのかもしれません。

それは今回はこの辺で、Hej då!




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