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【月次レポート】今後はどうなる!?悲観と楽観が入り交じる株式市場を解説!

▼3つのポイント
✔1月の株式市場は、少しずつ落ち着きを取り戻した
✔経済統計や企業決算から景気の鈍化の傾向は見られる
✔世界経済に対する投資家の過度な悲観は和らぎつつある

 1月31日の日経平均株価は、20,773.49円と先月から+758.72円(+3.79%)上昇しました。世界の株式市場も同様に1月は上昇しており、昨年末の大幅な下落から少しずつ落ち着きを取り戻しています。

 しかしながら、米中貿易摩擦の影響で世界経済にも変調の兆しが見え始めました。国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長率予想を下方修正したことや、中国の2018年の実質成長率が6.6%と28年ぶりの低水準を記録したことなど、経済統計データからも景気の鈍化の傾向が見られています。

 また、企業の業績からも同じようなことが言えます。米国の代表的な企業であるアップルも成長の減速が現れています。29日発表した2018年10-12月期決算は、売上高が前年同期比で減収となりました。主力商品であるiPhoneの中国販売が大きく落ち込み、2016年7-9月期以来9四半期ぶりに前年実績を割り込みました。日本企業においても、日本電産が「中国需要の落ち込みは尋常ではない」として、2019年3月期の業績見通しを下方修正しました。

 その一方、米国中央銀行の利上げに対する緩和姿勢や、中国政府の景気に対するテコ入れ施策などが出始めたため、投資家の世界経済に対する過度な悲観は徐々に和らぎつつあると考えられます。企業業績の悪化など、株式市場にとってネガティブな話題に対しても、先月と比較して市場全体が大きく下落しにくくなっています。

 世界景気の先行き不安感は残りつつ、悲観と楽観が入り交じる難しい株式相場ですので、引き続き注視が必要です。


\新規公開のテーマのご紹介/

 2019年1月29日から、新しい投資テーマとして「IPO 2015」、「IPO 2016」を公開いたしました。

 この2つのテーマは、その年に新規上場した有望銘柄10社へ投資を行うものです。つまり「IPO 2015」は、2015年に上場した会社、「IPO 2016」は2016年に上場した会社で構成されています。本テーマは、3つの特徴があります。

▼3つの特徴
✔IPO銘柄の株価は、一般的に上場後の変動が大きく、短期間のうちに株価が激しく上下することがあります。
✔客観的な評価が可能な上場から少なくとも1年以上経った企業に投資を行うことで、上場当初に起こる、株価の乱高下のリスクを避けることができます。
✔上場直後を避けて投資したとしても、個別企業のリスクが完全になくなるわけではありません。10銘柄に分散して投資をすることで、1つの銘柄を保有するよりも値動きのリスクを比較的抑えながら投資を行うことができます。

■各テーマ構成銘柄 (2019年1月31日時点)

IPO2015 ~発掘!! 未来の大企業!? 2015年上場92社から10選!

① ラクト・ジャパン
乳原料・チーズや生ハム等を扱う食品専門商社。国内の輸入乳製品のシェアは35%(2017年度)。シンガポールをはじめ、マレーシア、タイ、インドネシアなどに現地法人を設立し事業を展開中。

② デジタル・インフォメーション・テクノロジー
現在は東証一部。独立系システム開発会社として、金融、通信などの業務システムや車載向け組込システムの開発を行う。Web セキュリティーソリューション「WebARGUS」等の自社商品の拡販にも注力。

③ ラクス
中小企業向けの業務効率化クラウドサービスを提供。クラウド型の交通費・経費精算システム「楽楽精算」は、累積導入社数 3,600社以上(2018年9月末時点)。メール配信システムサービスなども展開。

④ オープンドア
旅行比較サイト「トラベルコ」を運営。国内外700以上の予約サイトと連携(2018年6月時点)。日本の伝統工芸作品を世界に向けて発信するサイト「GALLERY JAPAN」も運営。

⑤ ミズホメディー
体外診断用医薬品メーカー。インフルエンザなどの感染症の迅速診断キット等を販売。2018年10月、遺伝子解析装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」の販売開始。

⑥ Gunosy
「情報を世界中の人に最適に届ける」を企業理念とし、無料ニュースアプリ「グノシー」、「ニュースパス」や、女性のためのトレンド情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」を運営。

⑦ イトクロ
日本の教育情報に特化したポータルサイトを運営する。「塾ナビ」は学習塾や予備校を探している生徒や保護者のための学習塾検索サイトで、年間1,850万人(2018年11月時点)が利用。

⑧ メタップス
子会社のメタップスペイメントでは、EC決済事業や店舗でのクレジットカード決済、電子マネー事業などを展開している。また、2018年10月には無料送金アプリ「プリン(pring)」も法人向けに提供を開始。

⑨ メニコン
国内大手のコンタクトレンズメーカー。コンタクトレンズの定額制サービス「メルスプラン」を導入。1977年にはフランスに現地法人を設立。そのほか、ドイツ、オランダ、イギリスなどに製造販売拠点を置く。

⑩ ビジョン(9416)
海外用と訪日外国人用のモバイルWiFiルーターのレンタルを行うグローバルWiFi事業を展開。 また、新設法人やベンチャー企業向けに通信・ITインフラソリューションなどを提供している。

IPO2016 ~発掘!! 未来の大企業!? 2016年上場83社から10選!~

① フィル・カンパニー
コインパーキングなどの駐車場上部の空きスペースを活用した空中店舗開発事業「フィル・パーク」を展開。駐車場オーナーのニーズに応え、企画、設計から入居する初期テナントの誘致保証までをワンストップで提供。

② ジャパンミート
精肉の卸売業務を原点に、「肉のハナマサ」、「ジャパンミート生鮮館」などのスーパーマーケット事業、外食事業、「肉フェス」などのイベント関連事業、レジ業務のアウトソーシング事業を展開。

③ コメダホールディングス
株式会社コメダの持ち株会社。店舗数・売上高が日本最大級のフルサービス型喫茶店チェーン「珈琲所 コメダ珈琲店」を展開 。同店の人気看板メニューは、温かいデニッシュにソフトクリームがのった「シロノワール」。

④ PR TIMES
企業とメディア、生活者をニュースでつなぐインターネットサービスを展開。運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」は、利用企業2万5,000社を突破(2018年9月10日時点)。

⑤ チェンジ
AIなど最新のIT技術を活用し、企業の変革を促す「NEW-ITトランスフォーメーション事業」を展開。2018年に、三井物産と音声サービス事業などを行う新会社「ボイスタート」を設立。

⑥ LITALICO
社名は「利他」と「利己」から。障がい者への就労支援サービス「LITALICO ワークス」や、発達が気になる子どもを育てる親に向けたサイト「LITALICO 発達ナビ」、学習教室などを運営。

⑦ ソラスト
国内での医療事務受託事業において業界第2位(2017年度)。介護、保育事業等も展開。介護事業は、全国356カ所(2018年9月末時点)で、訪問介護や有料老人ホームなど幅広いサービスを提供している。

⑧ ベイカレント・コンサルティング
総合コンサルティングファーム。経営戦略の立案からITシステムの導入・保守までワンストップで提供している。豊富な経験で培った知識や洞察力、ネットワークを駆使して、企業の変革を支援。

⑨ MS-Japan
企業の管理部門(経理・人事・総務等)と、士業・スペシャリスト(公認会計士・税理士・弁護士等)に特化した人材紹介会社。独自のネットワークやキャリアカウンセリングのノウハウを持つのが強み。

⑩ グレイステクノロジー
国内初のマニュアル制作専門会社。コンサルティング、BtoB製品などのマニュアル作成、技術翻訳のほか、マニュアル管理のクラウドサービスなどを提供。現在、米国法人の設立を検討・事前準備中。

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