現在の円高・株安のマーケット状況について

現在のマーケットの状況についてまとめましたので、資産運用をされている皆さまはぜひご一読ください。

・3月9日、日経平均株価は一時1,200円の下落を記録し、2万円以下の水準に割り込みました。
・外国為替市場でも1ドル=101円が記録されるなど、円高に動いています。
・日本時間3月9日夜、NYダウ工業株30種平均が急落、前週末比2000ドル超の下落となり、過去最大の下落幅となりました。
・3月10日の東京株式市場も大幅続落で始まり、下げ幅は一時800円を超え、1万9000円を下回りました。


マーケット急落はなぜ起こっているのか

現在起きている事象について簡単にまとめております。

新型コロナウイルスの感染拡大について

・イタリア政府は3月8日、経済都市ミラノを含むイタリア北部を広範囲に封鎖する措置をとりました。その後10日朝に、北部地域に適用していた移動制限を10日からイタリア全土に拡大すると発表しました。

・ニューヨーク州でも3月8日、州全域で非常事態宣言を出しました。

サウジアラビアが石油増産姿勢に転じ、供給過剰の懸念

・ロシアとの追加減産協議が決裂し、サウジアラビアが石油増産方針に転じたとの報道がありました。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響もあり、石油の供給過剰に拍車がかかるとの警戒が強まりました。


上記により、投資家心理はリスクオフ(*)に動いていると考えられます。安全資産と言われる日本円が買われ、外国為替市場で円相場が一時1ドル=101円となるなど円高の動きとなっています。また、日本企業の株も影響懸念から売られ、日経平均株価は大幅に続落し、1万9000円を割り込みました。

(*)「リスクオフ」 とは
リスクオフとは、投資先をリスクの高い金融商品から、リスクの低い金融商品(安全資産)に移す動きのことです。
経済指標の悪化などで、投資家に不安感が広がった場合に起こります。
今回は地政学リスクにより、米ドルから日本円へ、株式から現金、債券などの資産へのリスクオフが行われたと考えられています。


新型コロナウイルスの問題について、これからの資産運用をどうしていくべきか、迷っている方もいらっしゃると思います。

1月31日に公開したこちらの記事

「新型コロナウイルスの拡大!?株価の下落は大丈夫?~過去のウイルス流行と株価の値動きから考える~」

を改めてお読みいただくと、SARSのときに7,607円まで下落した日経平均株価がどう回復したのかや、2014年のエボラ出血熱の広がりによる世界の株価下落時のケースなどについてもまとめておりますので、ぜひご参考ください。


今後もFOLIOから、本件及びマーケットに大きな影響を及ぼす要因について、お知らせさせていただくことがございます。

マーケットは不安定な状況が続く可能性もありますが、中長期的な資産運用においては、一喜一憂せず、資産運用を見守っていく事が大切です。

引き続き、よろしくおねがいします。


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