全部まぼろしみたい
君のために早起きしたこと、紫陽花を見つけたらすぐに写真を撮っちゃうこと、誰かを想うこと、ピンクを手放せないこと、ツインテールとさよならしたこと、かわいくなくて泣いたこと、休日は昼過ぎまで寝ちゃうこと、そういうのってなんか素敵だね。全てが一瞬で吹き抜けていく中で、私はただそういうものと溶けていっしょになりたい。全てが一瞬で吹き抜けていく中で、私はただ1人立ち止まって顔の見えない君を見ているような気がする。私のこと水たまりみたいだなんて言わないでよ。
私、やっぱり夏が好きみたい。冬が好きって言えるほど強くないし悲しくないんだよ。ほらみて、水の中に沈んでいった思い出が強い日差しに照らされて光ってる。夏が好きだよ。君のことを思い出せる夏が好きだよ全てが自ら発光しているような夏が好きだよ日焼け止めの匂いで気持ち悪くなる夏が好きだよ。消費される夏、エモに利用される夏、嫌われものの夏、私だって夏を消費して感傷に浸ってるんだからどうせみんなそうなんだから。
紫陽花と同時に生まれた私は夏生まれなのかな?梅雨って季節なの?だけどそんな曖昧なとこがいいでしょ。決めつけるから苦しくなっちゃう。
初めて聴いた曲なのになぜか懐かしくなって切なくなって悲しくなって気付いたら泣いていました。ただ弱くて従順で寂しがりやな女の子じゃなくて、孤独を知っていて夕日の中で1人で立てる女の子になりたい。飼われたくなんかない、私は私のままで好きになりたい。私は私のままがいい。私は私のままでいい、誰かそう言って。
あんなにツインテールに執着してたのにみんなにポニーテールの方がかわいいって言われたから毎日ポニーテールしちゃう。私のかわいいって他人のことばで決まるものなの。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?