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Recording with Focusrite - ドラムの録音

ドラムの録音は、オーディオエンジニアリングの中でも最も難しい作業の1つですが、優れたドラムサウンドを録音することができれば、楽曲にダイナミックな興奮をもたらし、人々の頭の中に力強いグルーヴを印象付けることができます。

ドラム録音のためのマイキングテクニック

ドラムの録音には、唯一無二の「正しい」方法があるわけではありません。エンジニアの中には、音作りの自由度を高めるために、すべてのドラムキットにマイクを立てること(マルチマイキング)を好む人もいます。また、2、3本のマイクを使ったシンプルなセットアップをする人もいます。マルチマイキングの利点は、ドラムキットの個別の音に「ズーム」できることですが、欠点は、すべてを同時に録音するために、たくさんのマイクとプリアンプ、そしてオーディオインターフェースのチャンネル数が必要になることです。とはいえ、ドラムを録音する方法に正解はなく、少ない数のマイクでも、いくつかの簡単な原則に従いさえすれば、素晴らしいサウンドを得ることも可能です。

ヘッドフォンでサウンドをモニターしながら、ドラムキットの周りでマイクを動かして、色々なマイクのポジショニングを試してみるのが、どんなレコーディングにも共通する最良のアドバイスです。マイクを近づけたり遠ざけたりすることで、ドラムやシンバルの音のバランスが変わってきます。マイクの種類もいろいろ試してみましょう。音が鈍めで感度の低いマイクは、スネアドラムのようなラウドで高音域の強いサウンドには最適かもしれません。また、低音域のレスポンスが良いマイクは、キックドラムのブーミーな音をとらえるのに適しています。オーバーヘッドマイクをドラムキットの上に設置すると、ワイドなステレオイメージを得ることができますが、マイクをシンバルに近づけすぎるとシンバルばかり目立ってしまう可能性があるので注意が必要です。プリアンプのゲインレベルを設定する際には、過大入力でクリッピングしないように気をつけましょう。Focusrite Scarlettインターフェースでは、ゲインヘイロー機能を使えば、入力がクリッピングに近づいているかどうかを即時に判断できます。プレイヤーはグルーヴに乗ってくると演奏のテンションが上がり音量も大きくなることが多いので、録音前にプリアンプを少し下げて余裕を持たせておくとよいでしょう。

ドラムのレコーディングに最適なマイクプリアンプ

ドラムの録音では、音のクリアなマイクプリアンプを使うことが重要です。パンチが効いていてタイトなドラムサウンドを得るためには、ヘッドルームに余裕があり、トランジェントレスポンスが速いプリアンプが必要です。Focusrite Scarlettインターフェースのプリアンプは柔軟性が高く、その場で聴こえている音を確実に録音することができるため、世界中で何百万人ものユーザーが音楽制作のために使用しています。

ADATを使用してオーディオインターフェースのチャンネル数を増やす

魅力的なドラムサウンドを録るには、マイクやプリアンプの品質だけでなく、その数も重要になってきます。キックドラム、スネア、ハイハット、タム、シンバル、ルームマイクとマイキングを進めていくと、必要なチャンネル数は簡単に2桁に達してしまうからです。プリアンプの入力が8chほどあればる手始めには十分な入力数と言えますが、FocusriteのScarlett 18i20インターフェースはこの条件をちょうど満たしています。

Scarlett 18i20インターフェースは、プリアンプ入力の他にADAT入力を備えています。バンドのレコーディングなど、ドラムと他の楽器を同時に録音する必要がある場合、ADAT入力を備えたインターフェースは非常に便利です。ADAT接続により、光ケーブルで接続した外部機器を経由して最大8チャンネル(48kHz)の拡張が可能です。ADAT入力を使用すれば、入力数を増やすことができるので、複雑なドラムセットアップや、他のメンバーを加えたバンド編成でも録音できます。Scarlett OctoPre または Scarlett OctoPre Dynamic は、Scarlett 18i20 インターフェース(または ADAT 入力を持つすべてのデバイス)の完璧なパートナーであり、1U ラックに 8 つの Scarlett プリアンプを搭載しています。"Dynamic"バージョンは、各チャンネルにコンプレッション機能を搭載しています。

ドラマー用キューミックスの設定

ドラムのレコーディングでは、エンジニアが録音するミックスとは異なる、独自のキューミックスをドラマーが希望することが多いでしょう。Focusrite Controlソフトウェアを使用すれば、ドラマー用のキューミックスを簡単に設定し、ヘッドフォン出力にルーティングすることができます。低レイテンシーのモニタリングと相まって、Focusriteインターフェイスはドラムのレコーディングに最適な製品です。

ドラムの録音は一筋縄では行きませんが、これらのアドバイスを参考に、FocusriteのScarlettインターフェースでドラム録音の最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

Recording with Focusrite

プロから愛好家まで、世界中で何百万人もの人々が毎日Focusriteのオーディオインターフェイスを使って音楽を制作しています。このシンプルな赤いボディの録音機材は、クリエイターに自分たちの音楽を世界と共有する力を与えてくれます。オーディオインターフェースが技術的に優れていることはとても重要ですが、それよりも大事なことは、機材はあくまでもクリエイター自身を輝かせるためのツールだということです。

どんな楽器を録音するにしても、録音のテクニックには常に大事となる基本原則があります。Focusriteは、ユーザーの方々がこれらの原則を守りながら簡単に録音できるレコーディングツールの提供を目標としています。世界中に愛好者のいるFocusrite Scarlett インターフェースは、ユーザーの知識や経験を問わずに、様々な場面で良い音の録音を実現できるよう設計されています。このRecording with Focusriteの記事シリーズでは、具体的な楽器やシーン別の録音方法を入門的に解説しています。これらの記事がユーザーの方々のクリエイティブな旅路のガイドとなり、音楽制作の手助けになることを願っています。

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