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【んで、コレ】インド下院選挙(LastWeekTonight S11 ep.13)

And now, this っての定番で次のネタに入る際に出てくるんですが、和訳するなら、『で、次』とか『お次はコレ』ですかね。
せっかく記事にしてるのにオンエアすぐのを逃すのももったいないので、取り上げていきます。

Trump Verdict つまりトランプ氏の不倫口止め料を巡るニューヨーク州裁判所の評決がちょうど出た週ですので、『We Gottem』は『捕ったど』的な意味なんですかね…
なおレッドロブスターはスルーしときます。馴染みないのもあるけど、本編観てもらったほうが面白いやつ

インド下院選挙、モディが勝つとしてどれほど?

早々にBJPとRSSにも触れつつ、今回の選挙では過去2回と比較してモディがおおっぴらにイスラム教徒を攻撃していることを挙げ、さらに直近でインドが非常に権威主義的に(野党勢力に対する不当な攻撃やメディアに対する圧力)なっていることも示します。

2期にわたるモディ政権下で何が起きているか

経済発展と同時に貧困の拡大が起きているのではないかという指摘。シーズン1の初回放送でも紹介した「モディ化」するインド でも指摘されてる話ですね。
実際にモディ政権下で世界飢餓指数でのランクは悪化しているというのはかなり象徴的な話に見えます。だってインドの発表する指標がどうも信頼できんようなのですから。
また、批判的な報道機関に対する攻撃としてはBBCがモディに批判的なドキュメンタリーを放映後に脱税やマネーロンダリングの容疑で捜査された例もあり、世界報道自由指数(2024)ではロシアと僅差の159位だったりと『おおう、民主国家…報道の自由…』と白目剥いて呟いちゃうような仕上がりぶり。実際挙げられているメディアへの圧力はロシアや中国で見られるそれに通じるもんがあっちこっち。
※日本も70位で大概なんですけどね
さらには元野党議員がBJP入りすると捜査取り下げや圧力を受けなくなってゆっくり眠れるようになったってあんた…

ブルドーザーの正義:イスラム教徒の家を不法建築として潰して回る

モスクやイスラム教徒の住居をこれで潰して回りまくった挙句に、ブルドーザー自体がヒンズー至上主義のシンボルになってるってだいぶ行き着くとこまで行った感がありますね。

インドに届け@OppositeSnakes.com

ここからがいつものLastWeekTonight定番ネタ。インドではこのエピソードが確実に検閲され閲覧できないことから、もしインド在住の知人で関心がある人には劇中で扱った謎生物opposite snake(逆さヘビ?)やマンゴーの食べ方のウェブサイトを知らせてあげて、中に本編が入っているから。
(まあダメだろうけれども)

やめようモディ礼賛

過去10年(グジャラートの時からなんでもっとですけど)、モディのイメージ戦略は効果的に続いているうえに、日本から見たら中国のジャイアン感からクァッドやらで味方としてのインドのイメージがすごいんですが、そんな能天気なイメージを持つのはいい加減やめませんかという意味で、非常にビジュアル面でもわかりやすい話が取り上げられていたのでした。

追記:それでも民主主義は生きている?

開票途上ですが、政権維持はなるもどうもBJP単独過半数はならず前回から大幅減となる模様です。ぎりぎり民主主義国の矜持を見せたというとこなんでしょうか。実際の政権運営がどうなっていくか気になりますね。

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