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虐待が子どもの脳を変形させる

福井大学の友田明美博士が、小児期に両親から肉体的、精神的虐待を受けた子どもが、虐待の影響によって脳が萎縮したり、変形したりすることを研究によって明らかにしました。

友田博士は、日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究の日本側代表者でもあります。

友田博士の研究によると、小児期に暴言を受けた子どもは、「左聴覚野」に有意な容積増加が認められました。

また、酷い体罰を受けた子どもは、「右前頭前野内側部」「左前頭前野背外側部」に有意な容積減少が認められました。

また、友田博士の研究によると、DVを目撃して育った人は、視覚野の容積が平均6.1%小さく、血流は8.1%多かったそうです。

アメリカの研究によると、「DV目撃と暴言による虐待」が、解離症状を始めとするトラウマ反応が最も重篤でした。

出典:「虐待が脳を変える」友田明美、藤澤玲子著(新曜社)

以上見てきたように、あがり症やHSP、社会不安障害、その他諸々の生きづらさは、子ども時代に受けた虐待によって脳が変形、萎縮したことが原因であると思われます。

したがって、単なる「要は気のもちよう」といった考えであがり症やHSP、社会不安障害や不安障害が治るはずがない、ということをご理解頂きたいと思います。

*「要は気のもちよう」関連の本がどれだけ書店や図書館に積まれているかをご注意下さい。

あなたが生まれる何十年も前から、「要は気のもちよう」を説く本は存在していました。

しかし、それでは何の救いにもならなかった、という事実にもご注目ください。

今や、抗不安薬の市場規模は1,200億円と言われています。

つまり、製薬会社にとって、不安障害の人は「何度もリピ買いしてくれる、とっても良いお得意さま」なのです。

「要は気のもちよう」で不安障害が治るのなら、市場規模が1,200億円なんてとんでもない数字に膨れ上がる訳が無い、という事実に目を覚ましてください。

あがり症やHSP、社会不安障害を治す為には、原因に則したアプローチが必要です。

原因に則したアプローチであがり症を治したい人は、コチラをご覧下さい。

あがり症の治し方
https://note.com/focaldystonia/n/n9bad922b9297

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