没後70年 吉田博展

に行ってきました。

明治から昭和にかけて活躍した吉田博ですが、同時期の代表的な画家である黒田清輝とは不仲で、日本の芸術家の多くがフランスに留学する中単身アメリカに乗り込むなど破天荒な側面も紹介されていて興味深かったです。

作品では「帆船」シリーズが最も印象的で、同じ版木を用いて摺る色を変えていくことで朝から夜にかけてのグラデーションを表現しているのが発想として非常に面白かったです。

ピンクや青のグラデーションからどこかモネ的な色彩の美しさを感じつつ、版画という複数の芸術家がコラボレーションし、超絶技法によって作られる作品はとても日本的だなと感じました。

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