STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ
にいってきました。
感じたこと
まさに日本の現代アートのオールスター。
オークションで数百~数千万円で取引され、大きな影響力をもつ6人が一堂に会する豪華な展示の数々でした。
村上 隆
スーパーフラットを掲げ、奇抜でポップな作品が特徴ですが、もっとも面白かったのは「原発をみにいくよ」と題された映像作品でした。
猫の被り物をしたカップルというシュールな設定で、「実際に足を運び、自分の目で見て感じる」ということの大切さを感じられました。
Stay homeな状況の中で実際に訪れることのハードルがより高まった今だからこそ、改めて必要な目線だと思います。
李禹煥(リ・ウファン)
石が敷き詰められた部屋はひんやりと涼しく、神聖な空間だと感じました。
ものとものとの空間、異素材/絵画と彫刻があわさった違和感と親和性、など単純に一つの作品で何かを表現するのではなくそのものとその他全体との関係性によって作品が成立するというのが「もの派」の考え方ですが、ちょっとまだ自分には難しかったです。。
草間彌生
「無限の網」という作品は草間を象徴するネットペインティングの作品ですが、その前にたって前後に揺れてみた(なんでそんなことしたんだろう?)ときに、中央部分が収縮し「心臓の鼓動」のようだなと感じました。
宮島達男
自分がアートに傾倒するようになったきっかけは瀬戸内国際芸術祭で直島を訪れた際に見た「家プロジェクト」《Sea of Time ’98》でした。
「時の海―東北」は東日本大震災をうけ、一般参加者がカウンターの速度を設定する形で進められているそうです。
それぞれの時間が時の海のなかで、それぞれのペースで半永久的に時を刻み続ける。今も最も好きな作品です。
奈良美智
こどものイラストが印象的ですが、ハッとさせられたのはこの作品。タイトルをみるまではラッパかな?と思っていたのですが題名は「地雷探知機」。
こどもの純粋さと社会での立場など考えさせられました。
杉本博司
《時間の庭のひとりごと》は「江之浦測候所」の様子を季節の移ろいとともにとらえた映像作品でした。各地から集められた木や石、そして土地の歴史。伝統と技術と自然の合わさった美しさは写真を通じて世界を見続けてきた杉本にしかできないまさに「終生の代表作」だなと感じました。
写真
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