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Wリーグ2022-23シーズンを終えて 「変化の先にある未来」



昨シーズンを終えた後に「変わらない」ことに
焦点を当てて振り返っていたのが
今季は「変化」について思いを巡らせた
シーズンだったのも、自分自身
感慨深さを感じています。

もちろん、根幹は「変わらない」のだけれど
この先の変化、そして「進化」を記して
今季のまとめにしたいと思います。


開幕会見は久しぶりに全キャプテンが揃い
どんなシーズンになるのかという
高まりから始まりました。

新規参入の姫路も含め
波乱の展開も多かったレギュラーシーズン。


私が変化と感じたのは
移籍と留学生
そしてアーリーエントリーについてです。


選手の移籍が活発化し、主力が移る
大きな変化もあるなかで
どのようなチーム作りをしていくか
この先もおそらく注目ポイントになるでしょう。

そして今季はさらに、アーリーエントリーの
選手の活躍が目立ちました。
近年、高校から大学進学という
選択肢も増え大卒ルーキーの即戦力という
部分も目立ちますのでシーズン後半の
選手加入によっては勝利が大きく
左右されるということも
非常に興味深いところです。

今季はイゾジェ・ウチェ選手が
京都精華学園高校からアーリーエントリーで
シャンソンへ加入し
リバウンド王に輝きました。
同じくアーリーエントリーで富士通に
加入したテミトペ選手もシーズン後半
富士通に新しい風を吹き込みました。

アーリーエントリー制度に加え
この留学生の活躍がWリーグに今後
どのような変化をもたらすのか
現場で感じることも多かったです。

そしてもうひとつ、アンダー世代の
活躍も挙げておきたいと思います。

今年はバイウィークに4世代の
対抗戦が行われましたが
アンダーカテゴリーの選手たちの実力は
目を見張るものがありました。

これからWリーグを、女子バスケを
担う選手たちに期待は高まるばかりです。


今季のWリーグは3年ぶりに
全国各地で試合が行われました。

プレーオフはセミクォーターファイナル
クォーターファイナル、セミファイナル
すべて激戦
そしてファイナルは第3戦までもつれこみ
ダブルオーバータイムでENEOSの優勝と
歴史に残るシーズンになりました。

変化の中に先を見据えた、未来へのヒントが
沢山詰まった第24回大会だったと感じています。



さてさて、昨シーズンに続いて今季も
レギュラーシーズン毎週
実況を担当させて頂きました。

改めて振り返りますと開幕会見の司会から
オータムカップ、間の皇后杯、
レギュラーシーズンは44試合
(数え間違えてたらごめんなさい)
セミクォーター、クォーターファイナル全4試合
セミファイナル、ファイナルと
放送席に座らせて頂きました。

シーズンを通して実況をし
迎えるプレーオフは個人的にも
込み上げるものがありすぎて
選手のみなさんひとりひとりとっても
伝えきれていないことばかりです。

お世話になった皆様に
心から感謝申し上げます。




これは完全に個人の想いなのですが
実況は孤独だと感じるときが多いです。
(私は個人で活動しているので単純に
そう感じるのかもしれないです。笑)


準備をし、資料を作り、
中立の立場で放送席に座らせて頂く。
振り返り、反省し、また次の試合へ。
選手やチームの皆さんの試合に向けての
準備を考えると、こちらも生半可な気持ちで
放送席に座ることはできません。


そのなかで、今季は周りの方々の温かさを
感じた1シーズンにもなりました。
大学では男子部のマネージャーだったこともあり
何も分からず知り合いもいないなか始まった
Wリーグさんでのお仕事。
さらには初挑戦の実況。

それが、年々、現場でお声掛け頂く
機会も増えました。
ご一緒させて頂く解説さんや
もちろんリーグの皆さん、スタッフさんたちと
会場でいろいろなお話ができることを
大変嬉しく心強く思います。



今季、とても嬉しいことがありました。

ファイナル担当のディレクターさんと
実況の反省をしていたところ
「なにより1年を通してWリーグを見てきた
という部分が伝わった」と言って頂いたこと。


もちろん実況者としてまだまだ未熟ですし
勉強不足経験不足なところもあり
様々なご意見を頂きますが
実況者として放送席に毎週座らせて頂いたのは
私だけだということ。
毎週しっかり試合を追ってきた、
そのことに自分自身がもっと自覚を持ち
もっというならば、自信を持ち
向き合う必要があるのかもしれないと
感じました。




ファイナルGAME3のダブルオーバータイム。
目の前で繰り広げられる奇跡のような試合に
無我夢中で言葉を乗せながらも
この素晴らしい時間がずっと続いたらいいのにと
心のどこかで感じていたように思います。

選手たちの努力や想いやプライドや祈りが
溢れんばかりにコート上で輝いていて
決して作り物ではない本物の熱量に
観ている人すべてが圧倒されました。

これからずっとずっと語り継がれるであろう試合を
目の前で観ることができたこと
その放送席に座らせて頂いたことは
バスケットボールの神様からの
ご褒美かもしれないと
熱戦から一夜明けた今、これを書きながら
すこしだけ思っています。
(そしてほんの少しだけ泣きました。)



大切なことを沢山学んだシーズンでした。
感謝を忘れず、謙虚に、真摯に
日々努力を積み重ねます。




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