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FIBA女子オリンピック世界最終予選2024


パリオリンピックへ。


バスケットボール女子日本代表は
ハンガリーで行われた世界最終予選
OQT(Olympic Qualification Tournaments)へ
臨みました。




・概要


〈日程〉2024年2月8日(木)~2024年2月11日(日)

〈出場チーム〉
・中国開催
プエルトリコ(12位)、中国(2位)、ニュージーランド(23位)、フランス(7位)
・ベルギー開催
セネガル(20位)、アメリカ(1位)、ベルギー(6位)、ナイジェリア(11位)
・ブラジル開催
ブラジル(8位)、ドイツ(25位)、セルビア(10位)、オーストラリア(3位)
・ハンガリー開催
スペイン(4位)、ハンガリー(19位)、カナダ(5位)、日本(9位)

OQTには16チームが出場。
パリオリンピックには12チームが出場できる。
→各地区トーナメントの上位3チームが
パリオリンピックへの出場権を獲得。

オリンピック開催国:フランス
FIBA女子ワールドカップ2019優勝国:アメリカ 
は決定しているので、枠は残り10。

14チームで10の枠を争う。


・メンバー12名


馬瓜姉妹が5人制で代表戦へ臨むのははじめて。
そして野口さくら選手は初選出!
星杏璃選手は現地に着いてから
怪我で離脱(左膝前十字靭帯断裂)という発表がありました。
心配です。




・日本戦スケジュール


今回は日本時間深夜の試合となりました。

2月8日(木)vsスペイン(日本時間2430〜)
2月9日(金)vsハンガリー(日本時間2600〜)
2月11日(日)vsカナダ(日本時間23〜)



・結果


・スペイン(4位)vs日本(9位)

初戦のスペイン戦。
JBAによりますとFIBA公式の大会では日本は5敗。
勝ちなしのチームにこの大一番で
挑むことになりました。
FIBAランキングも格上。
2023のユーロカップでは
準優勝したスペインとの一戦です。

スタートは
#8髙田 、#23山本、#27林、#32宮﨑、#88ひまわり選手

入りのDFで圧倒しました。
日本がその一瞬で主導権を握ると
キャプテン林咲希選手が代名詞
3Pを2本沈め一気に日本のペースに。
山本選手も連続で得点を重ね
第1Qを18-26で終えます。

第2Q、エブリン選手のバスカンから入りますが
30-33と日本は追い上げられる時間に。
空気が変わりかけたその瞬間も
日本を救ったのは
キャプテンの3Pでした。
3本連続でリングを射抜き
日本の流れを保ち36-46で後半へ。

第3Qも3P好調。
山本、髙田、エブリンと沈めます。
インサイドの高さの懸念もありましたが
持ち前の機動力でスペインに
仕事をさせない場面も非常に印象的でした。
やはりリバウンドが取れると流れがくる。
このQも終盤、スペインが連続で3Pを
沈め追いかけますが
ステファニー選手が決め返し57-67。

最終Qも日本の運動量は衰えず
最後は両チームタイムアウトを刻む形に。
日本は惜しいファウルもいくつか
ありましたが40分間走り続け
見事初戦を75-86で勝利で飾りました。

この試合勝負所での3Pが
本当によく決まりました。
3Pだけでなく要所のバスケットカウントなど
「長れを絶対に渡さない」
もはや執念とも言えるほどの強い気持ちが
勝利を掴んだ要因であるとも考えます。
また、リバウンドからのセカンドチャンスも
とても大きかったです。




・vsハンガリー(19位)


ハンガリーは初戦カナダに67-55で敗れ
日本戦に臨みました。
大会前からターゲットはズバリ
日本だと宣言して大会に入ったハンガリー。

日本は初戦と同じスタートの5人。
ひまわり選手の得点、髙田選手の3Pと
非常にリズム良く展開します。
フリースローも獲得しながら
22-13で試合に入りました。

第2Qも林選手の3Pの得点で
始まりますが、ハンガリーは
タイムアウト明けから追い上げの時間に。
日本はパス回しからなかなか
得点に繋げられずターンオーバーが
続く場面も見られました。
ハンガリー最後の3Pを沈め
32-32で後半へ入っていきます。

ここからリードチェンジを繰り返し
日本はなかなか主導権を握ることが
できません。
この試合はじめてのリードを許すと
ハンガリーは初戦は決まらなかった
3Pも決まり始めさらには高さを活かした
ピック&ロールなどから連続得点。
48-53と追いかける展開で第4Qへ。

7-0のランでリードを取り戻した日本でしたが
またもやハンガリーはタイムアウトで修正。
日本は苦しい時間帯に山本選手が
連続得点でなんとか繋ぎます。
宮崎選手も持ち前のスピードを活かし
日本に勢いをもたらしますが
あと一歩というところでのリバウンド
ミスが響いてしまいました。
ホームの声援が轟く中、惜しくも敗戦
75-81で試合を終えました。




・vsカナダ(5位)


FIBA公式もコメントしていた通り
「死のグループ」となったショプロン。
すべてのチームが1勝で並び
日本は勝つとパリ五輪への切符獲得の
大一番となりました。

日本は2戦と同じスタート。
試合全体として少し緊張感も増したように感じました。
カナダにとっても勝てばパリが決まる試合。

両者一歩も譲らず拮抗した展開に。
日本は宮﨑選手のスピードを活かした
ドライブがしっかり決まります。
カナダはインサイドを使いながらも
要所でシュートを沈め20-20で第1Q終了。

第2Q、エブリン選手の気迫が
さらに日本のエナジーを掻き立てます。
第1Qもそうでしたが、先にタイムアウトで
修正を図ったのはカナダ。
じわじわと先手を取る日本のバスケだと
感じました。
そのタイムアウト明け、エブリン選手の3P
などでやや点差を離しますが
カナダも確実に2点を重ねます。
日本もタイムアウトで修正をしながら
最後は山本選手が3Pを決め
46-50で後半へ。


第3Qの入りはカナダが走りました。
連続得点で一気に逆転としますが
日本もカナダの流れにさせまいと
ステファニー選手の粘り。
インサイド陣のファウルも気になりましたが
よく耐えました。
ここでも勝負所で山本選手の3P。
我慢の時間は続き、
カナダもカールトン選手のシュートが好調。
このQも最後は山本選手が3P時のファウルで
獲得したフリースローをすべて沈め
67-70で運命の第4Qへ向かいました。

先手を取ったのは日本
宮崎選手のスピード、エブリン選手の3Pで
カナダ後半2度目のタイムアウト。
日本は追いかけられても主導権は
渡さないまさに粘りのバスケを続けました。
79-83となったところでカナダは
最後のタイムアウト。
カナダは自身たちのミスが目立つ場面も。
ショットクロックギリギリ、
山本選手がリングにねじ込み80-85。
残り27.9秒で82-85、日本タイムアウト。
日本最後の得点も山本選手のフリースロー
となりました。
先手を取り、粘って、我慢して手に入れた
大勝利。見事82-86でパリへの切符を
手にしました!!




・放送席より


今回、3試合を
DAZNさんで実況させて頂きました。

貴重な経験をさせて頂いて
本当にありがとうございました。


初戦、
口から心臓が飛び出るんじゃないか
貧血で倒れてしまうのではないかと
いうほど緊張していたのですが 
(いい加減少しは慣れましょう・・・)
解説はいつもご一緒させて頂く
三好南穂さんで沢山助けて頂きました。


2戦目はお久しぶりの栗原三佳さん。
日本代表経験も豊富で大変勉強になります。
一瞬のポイントも見逃さず
教えてくださいました。
そしてなによりお話が本当に面白くて
こちらも応援しながらの実況に。


3試合目は再び三好さん。
「大事なのはミスをしないこと」
カナダは自分たちのミスで崩れた場面も
多かったと思いますが
三好さんおっしゃっていた通り
日本は慌てず、自分たちのバスケを
最後まで遂行できたのが
本当に大きかったと思います。



・最後に


この大会に向けて全力を尽くして
準備を重ねてきました。
今回、海外の選手情報は調べたうちの
ほとんどを使わなかったと思います。
ですがこの「準備」がいかに大切か
自分自身学んだ3試合になりました。

もちろん実況の反省は山ほどありますので
またこれから修正点を見直して練習を重ねて
次の試合へ準備をしたいと思います。


今回、この大事な大事な3試合
すべての実況を担当させて頂いて
本当にありがとうございました。
かけがえのない貴重な経験になりました。

実況に関して厳しいお言葉も頂きますが
応援メッセージも届いております。
真摯に受け止め次に繋げていきたいと思います。
いつもあたたかいお言葉を頂く
視聴者の皆様にも感謝をしています。


そして、普段Wリーグでも実況させて頂いている
選手のみなさん。
現場でもお世話になっているスタッフのみなさん
チームのみなさん。
本当にお疲れ様でした。

とてもとてもかっこよくて眩しくて
日の丸を背負ってコートに立つ姿は
日本の宝だと改めて感じました。

本当に良かった。ほっとした。
これが正直な気持ちでもあります。



いざ、パリへ。
また新しい旅路の幕開けです。






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