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ミキサーを使った音楽体験

こんにちわ!
2020年度は新型コロナウイルスの影響でキャンパスでの実施が中止になりました。森勢研について少しでも知ってもらうために、2019年度オープンキャンパス時に発表した作品を紹介します!FMS学科を考えている高校生来年森勢研を仮配属に考えているFMS学科1年生の参考になれば幸いです。

森勢研コンセプト

森勢研究室では、「音」を使ったコンテンツをテーマに作成しました。当時仮配属された2年生にとって外部にむけた初めての取り組みでした。
全員でアイデアを出し合いながら、音を使った「ミキサー」と「ゲーム」を作成することになりました。

processingを使ったミキサー

「ミキサーを使って音楽で楽しむ」をテーマに作成しました。
そして自分たちのプログラミング経験から、processingを使用しました。processingにはminimと呼ばれるサウンドを扱うためのライブラリがあります。また、Java Sound APIのjavax.sound.sampledパッケージを使用すると、processingでもミキサーを動かすことができます。

以下は、minimやミキサーのセットアップに関するコードです。

import javax.sound.sampled.*;

import ddf.minim.*;
import ddf.minim.ugens.*;
import ddf.minim.signals.*;
import ddf.minim.analysis.*;
Minim minim;
minim = new Minim(this);

AudioPlayer player;

Mixer.Info[] mixerInfo;
mixerInfo = AudioSystem.getMixerInfo();
for (int i = 0; i < mixerInfo.length; i++) {
 println(i + " = " + mixerInfo[i].getName());
}

Mixer mixer = AudioSystem.getMixer(mixerInfo[2]);
minim.setOutputMixer(mixer);

player = minim.loadFile(song); 
player.setPan(-1);

getMixerInfo()によってPCに接続されているミキサーを取得することができます。getMixer()に指定したミキサーを代入することでミキサーと接続することができるようになります。
setOutputMixer()に先ほど接続したミキサーを代入することで、使用したい楽曲をミキサーで扱えるようになります。
setPan()を使ってパンを設定できます。本来は音源の左右のバランスを調整するものですが、今回は隣り合うチャンネルの区別のために使用しました。
残りは、音源を再生するところ、音源に合わせてビジュアルを作成するところをかけば展示できます。

ミキサーにはZOOM社のLIVETRAK L-12を、オーディオインタフェースにはRoland社のOCTA-CAPTUREを使用しました。

全体の構成図がこちら

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完成形はこちら↓

音源

音源は、2種類用意しました。
ひとつ目は、穴村菜緒さんがMrs. GREEN APPLEの「青と夏」をパート(メロディ, ベース, バス, スネア, ストリングス, シンバル)ごとに作成した音源です。プロが楽曲を作成するときのミキシングのような体験ができます。

ふたつ目は、坪井理人さんが喜怒哀楽をテーマに作成した音源です。作られた4つの音源を体験者が組み合わせることで、オリジナルの楽曲を生まれる体験ができます。

当日

体験していただいた方にこのようなミキサーを自分たちの力で作成できることにとても興味を持っていただきました。ありがとうございます。

次回は音を使ったゲームを紹介したいと思います(予定)
長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
文責:堀部貴紀

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