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決める、が一番難しい|マンション購入記 Vol.2

芙実です。
マンション購入を、思考の流れとともに記録するnote第2弾。

前回「なぜ家(マンション)を買おうと思ったのか」をお話したので、今回は具体的な購入までの動き、決断に至るまでがメインになります。

▼前回はこちら



物件を眺めるだけの日々

家買うぞ!と思ってからは、まず情報収集。
本を何冊か読んだり、SUUMOの不動産購入のステップをチェックしたり、前述のジェレミーさんKaoriさんのインスタで学んだり。

どうやら割安が良いらしい。都内が良いらしい。
独身女性は住宅ローン組む時けっこう大変。
などなど色んな情報を経て、なんとなーく条件も、予算も固まってきた。
ちなみに、この時点で月々の現実的な支払額から試算をして予算を確定させた。(趣味にもお金がかかる人間なので、組めるローンの額から予算設定するのはやめといた)

SUUMOで物件を見てマンションレビューで坪単価を確認して、なんとなく相場観を掴めたかなというタイミングで、不動産屋さんに面談を申し込んだ。

長くなるので割愛するけど、内見をしてもなんだかピンと来なくて、ただSUUMOとマンションレビューを眺め続ける日々が続いた。(一応内見にはちょこちょこ行ってた)
長引けば長引くほど決断できなくなる自分がいて、もはや途中からはSUUMOを見るのもただのルーティーンと化していた。

とはいえ、この時から自分なりに候補物件を探して良いと思った点・懸念点を洗い出した上で問い合わせるようにしていたのは、実際の購入時にとても役立った。


なぜ1年以上買えなかったのか

1つは、単純に覚悟が足りなかったなと思う。

決断力はある方だと思ってたんだけど、ついつい「もっと良い物件があるんじゃないか」と思ってしまい決められなかった。

最後の方は「こんなに頑張って働いても希望が全部通るマンションは買えないのか…つらい…」とか「結婚すれば2人分の収入なのか…いいなあ…」とだいぶ虚無になっていた。

それでも、諦めきれなかった。どうしても自分の巣が欲しかったし、犬と暮らしたかった。
ちなみに、日頃から周りに「家買います!!!犬飼います!!!」と言いふらしていたのは、気持ちが揺らぎにくくなるという意味でもよかったなあと思う。声に出すの、大事。


もう1つは、割安にこだわり過ぎたから。
大きな買い物だから、もちろん割安なのは大事。

でも、ある日「時間が経てば経つほど物件価格は上がるから、やや割安で時間を味方につけるのもあり」という意見を見かけて、確かにと思った。

実際、探していた1年ちょっとだかでも物件価格は軒並み上がっていて、これがさらに決められない要因の1つにもなっていた。


購入に踏み切れた理由

そんなこんなで気付けば賃貸の更新まで半年ほどになってきた。どんどん焦って、もはや物件を見るのが嫌になっていた時、とある本の紹介を見かけた。

『持ち家女子はじめます  人生に「いいこと」が起こるおうちの買い方』

内容的に、知識面ではすでに持っていることが大半な気はしたけど、なんだか気になって購入。

そして、すごくすごく大切なことを思い出した。

「ああ、私は自分の人生を良いものにしたくて家を買いたいんだった」

もはや内見に行っても「割安かどうか、どれだけ資産性があるか」ばかりが気になってしまって、自分が住みたいと思えるかを気にする余裕をなくしていた。

こういう考え方はよくない、とにかく割安で!という意見もたくさんあると思うけど、もちろん割安かどうかはちゃんと確認するとして、いくら資産性が高くても、住みたいと思えない物件を買えるほど割り切れない。迷走して、そんなことすら抜けてしまっていた。

それに気づいてから、ほんの少しだけ希望条件が変わった。そして、思い切って本の著者であることり不動産へ面談を申し込んだ。

最後の一押し

ことり不動産を訪れた時点で、賃貸の更新まで数ヶ月。中古マンション購入の期間としてはなかなか厳しいスケジュール。

加えて、今の会社を退職することに決めていた。退職したらしばらくローンを組むのが難しくなる。ここで3-4年買うチャンスを逃すのだけは嫌だ…!!

なりふり構っていられないので、そもそも買う理由の1つだった「ペット可」の条件も外した。今ペット可物件に住めなくても、将来的に住み替えたり賃貸に出して移ることはできる。とはいえ、これはかなり追い詰められての苦渋の決断だった。

内見の効率もアップしたかったので、休日は候補物件のある沿線を一駅ずつ降りて、物件があれば前まで見に行き、駅からの距離や街の雰囲気などをチェック。その時点で違和感のあるものは先に除外するようにした。

そして、値下がりによって予算内が見えてきた、今の物件に出会った。

内見してみて、正直気になるところはいくつかあった。

・希望の間取りではない(理想は廊下側に寝室が独立した1LDKだったが、部屋続きの1DK)
・広さも希望としてはもうちょっと欲しかった
・なぜか中途半端なリフォーム

だけど、部屋に入って見渡した時「ここで犬と生活している自分」がイメージできた。
(結局、選んだのはペット可物件だった)

その場で申込書を記載させてもらいつつ、事前に相場から割安になる価格を見立てておいたので、価格交渉の希望もお伝えした。
帰宅して、割安度合いや口コミ情報、賃貸に出した場合の想定賃料など、関連する情報は調べて尽くして、納得いくまで試算した。

翌朝、自分なりの所感や気になる点を伝えつつ、不動産屋さんからのアドバイスをもらった。
フラットに、リスクもきちんと伝えてくださるという信頼感があったので本当にありがたかった。

「やっぱり大きな買い物なので決めるとなると不安で…」と零した情けない言葉にもすごく寄り添ってくださったし、ただ住み心地の良い家を買うというだけでなく、ちゃんと資産面でも的確なアドバイスをいただけて、最後は安心して購入に踏み切ることができた。

そして、無事に価格交渉も通って申し込みが確定。
怒涛の1ヶ月での契約・手続きと引っ越しとなったのでした。


書いてみるとあっさりしてるけど、1年以上同じ悩みを持ち続けることは、即断即決タイプの私にはなかなかしんどかった。
それでも、諦めなくてよかった!!

次回はまとめとして、振り返りと実際の住み心地をお伝えする予定です。
それでは。


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