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「Face the Sun」

 5月にSEVENTEENさんのアルバム「Face the Sun」が発売されました。リード曲の「HOT」を日本の歌番組でご披露なさっていたのをお見かけしました。どあたまのじゃらららんという音に西部劇に出てくるウエスタンドアが浮かびました。「DON QUIXOTE」の最初の乾いた夜風のようにサラーッと流れるお歌がいいです。「March」では遠くからぶんぶん賑やかな音が聴こえてきてのシンセの音に「アーバン!!」と思いました(笑)サビでふわふわなるピッコロのような音もたまりません。この音からは街の灯りのイメージも浮かびます。そして「'bout you」のベースやリズムがおもしろいです(ありがとうございます)。
 SEVENTEENさんは来月からカナダやアメリカでツアーのご予定だそうで今回のアルバムはツアーを見据えてのものでもあるのでしょうか。「HOT」のダンスでは曲線の動きが目立ちどんな方に向けてなのかなあ、アメリカの方にはこういう感じがいいのかなあと思いました。あまり気付けておりませんが、その国らしさを楽曲に多々取り込んでいらっしゃるのかもしれません。
 タイトルは太陽を臨むという意のようですが「March」以降の曲はすっかり夜の感じがします。真昼も夜も表現なさっているようで不思議です。そして明るい方を見るという、我がおししさまの教えと近しい言葉でもあり少し嬉しくなりました。


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 ツイッターにて未成年の方のアイドルとしてのご活動、表現についての問題提起をお見かけしたので少しだけ。以下もちろん主観です。
 ネバーランドのような世界観を表現し続けることや一瞬を永遠に閉じ込めるように表現し続けることには強い魅力があるんだと思いますが、そこいらも、変化や成長も、どちらも拝聴できたらいいなあと思います。
 私はユ・ヨンジンさん(以下ヨンジン先生)作品を中心にかれこれKPOPを拝聴しています。ヨンジン先生は楽曲を通じて生きづらい世界や時代にどう生きるのかと言い続けていらっしゃる気がしています。アイドルの皆さんにも聴き手の皆さんにも世の中にも楽曲を通じて問いかけ、気付かせ、変化や成長を促すことをずっと諦めていないように思うんです。あまり存じ上げないしご活動の対象が明確でいらっしゃるので微かにではありますがSEVENTEENさんの楽曲にもこの雰囲気を感じます。
 おとなりの国のアイドルの皆さんも日本のアイドルの皆さんもお一人お一人それぞれの発育に応じたご活動が出来ていますように。ご自身の意思と受け手の感情との大きすぎる相違から守られていますように。