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3DCGのクオリティはファブリックスキャナーの使用で劇的にアップする!

今年の4月より横浜fカレッジ では、CLOの授業と共にデジタルファブリックの制作方法の習得に向け、NOCTASを使った授業が始まっています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000071713.html

授業では学生たちが、基本的な操作の習得や、3DCGでのテクスチャの重要性などを学んでいます。
これまでもお伝えしてきているように、3DCGでよりリアルな表現をする為にはファブリックスキャナーが重要な役割を果たします。
学生たちは自分たちでデザインした洋服をプレゼンテーションする際に、3DCGを利用して資料の作成をしています。これまではデザイン画をもとにプレゼンテーションを行うスタイルが一般的だったため、デザインの一面しか見せることができませんでしたが、3DCGを活用したプレゼンテーションでは、360度どこからでも見せたいポイントを見せることができます。
その際に、洋服の見せたい角度に合わせたライティングや影をリアルに表現することが魅力的な画像を作る際のポイントになります。ここで、スキャナーで得たマップ情報を反映させた3DCGを使ってプレゼンテーション資料用ビジュアルを作成する必要性が出てきます。
どのような素材でどのようなデザインでどのようなシーンで着用するのか、よりリアルな表現でアイテムを見せることができれば、プレゼンテーションを見る相手に分かりやすくイメージを伝えることが可能になります。


高精細な3DCGを使用したビジュアルの制作は学生のみならずブランドにも広がりつつあります。
布地を3DCG上でリアルに表現するのはとても難しいことです。アパレル3Dソフト上にもいくつかデフォルトで生地の情報が組み込まれていますが、ブランドによってはオリジナルのテキスタイルを毎シーズン作成してこだわりのあるモノ作りをしているため、既存の素材とは違った独特の質感を3DCG上でも表現することが必要になってきます。
実物の商品へのこだわりが反映された精度の高い3DCGが必須となります。

昨今、展示会や店頭でデジタルコンテンツをよく目にするようになってきました。サンプル工程のロス削減などのサステナブルな取り組みはアパレル業界での大きな課題であり、3DCGはその課題を解決するための有効な手段です。
3DCGなどのデジタルツールを上手に活用し、業界全体でサステナビリティの実現に取り組んでいくことが不可欠な時期に来たことを実感しています。

次回からは違った視点でファブリックスキャナーNOCTASについての情報をお届けさせていただきます。

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