ダーククラウド【PS2 全タイトルレビュー】#91

• 発売日: 2000年12月14日

• ジャンル: アクションRPG

• 発売機種: PlayStation 2

• 開発元: レベルファイブ

• 発売元: ソニー・コンピュータエンタテインメント

ストーリー

『ダーククラウド』は、魔神によって破壊された村や街を復興しながら、世界を救うための冒険を繰り広げるアクションRPGです。プレイヤーは主人公トーンを操作し、ダンジョンを探索しながら村や街の破壊されたパーツを集め、再びそれらを復興させていきます。物語は、世界に「ダークジーニー」という破壊の神が目覚め、各地の町を破壊するところから始まり、トーンはその破壊を阻止し、世界を再生するために旅立ちます。

主な特徴

• 街の復興システム: ダンジョン内で集めた建物や住民のパーツを使って、破壊された街をプレイヤーの自由な発想で再構築する「ジオラマシステム」が特徴です。プレイヤーは、村人の希望に応じて建物やアイテムを配置し、満足度を高めることでストーリーが進行します。

• 武器の成長と管理: 主人公トーンや他の仲間たちは、それぞれ武器を成長させながら冒険を進めます。武器には耐久度があり、壊れてしまうこともあるため、管理が重要です。また、武器は強化アイテムを使って進化させることができ、プレイヤーの選択次第で異なる形に成長します。

• ダンジョン探索とアクションバトル: 各ダンジョンはランダムに生成されるため、毎回異なるレイアウトで挑むことができ、リプレイ性が高いです。戦闘はアクションバトル形式で、敵とのリアルタイムでの駆け引きが求められます。

良い点

• ジオラマシステムの自由度: 街の復興システムがユニークで、プレイヤーの自由な発想で街を再建できるのが魅力です。建物やアイテムの配置によって、村人の満足度が変化し、最適な配置を探す楽しさがあります。

• ランダム生成ダンジョン: ダンジョンが毎回ランダムに生成されるため、繰り返しプレイしても新鮮な体験が味わえる点が評価されています。探索とバトルのバランスも良く、プレイヤーを飽きさせません。

• 武器育成のやりがい: 武器を育てるシステムが奥深く、プレイヤーは自分好みの武器を強化・進化させることができます。成長の幅が広く、様々なカスタマイズが楽しめます。

悪い点

• 武器の耐久度管理が厳しい: 武器には耐久度があり、使いすぎると壊れてしまうため、頻繁に管理が必要です。特に序盤では資源が限られているため、ストレスに感じるプレイヤーもいます。

• 単調になりやすいダンジョン探索: ランダム生成ダンジョンはリプレイ性が高い一方で、後半になると少し単調に感じられることがあります。同じような敵や構造が繰り返し出現するため、バリエーションがもっと欲しいという声もあります。

• ストーリーの薄さ: 世界観やシステムは魅力的ですが、メインストーリーがやや薄く、キャラクターや物語の深みが少ないと感じるプレイヤーもいます。

システム

• ジオラマシステム: プレイヤーはダンジョン内で集めたパーツを使い、街や村を再建していきます。建物の配置や村人の希望を満たすことで、街が発展し、新たな要素が解放されます。

• 武器の進化システム: 各キャラクターが使う武器は、戦闘を通じて成長し、特定の条件を満たすことで進化します。武器のカスタマイズ性が高く、同じ武器でも異なる進化パターンがあります。

• ランダム生成ダンジョン: 各ダンジョンはランダムに生成されるため、同じダンジョンでも毎回異なるレイアウトや敵配置が楽しめます。ダンジョンごとに異なるテーマや仕掛けが用意されています。

移植

『ダーククラウド』はPlayStation 2専用タイトルとして発売されましたが、その後、PlayStation 4向けにHDリマスター版が配信されています。このリマスター版では、グラフィックの向上やトロフィー機能が追加されています。

評価

• 専門レビュー: 創造性を刺激する「ジオラマシステム」や、ランダム生成ダンジョンのリプレイ性が高く評価されています。特に、自由度の高い街作りと、武器の成長システムが好評です。しかし、武器の耐久度管理やストーリーの薄さについては改善の余地があると指摘されています。

• ユーザーレビュー: プレイヤーからは、自由度の高い街作りや、ランダムダンジョンの面白さが支持されています。一方で、武器管理の煩雑さや、後半にかけての探索の単調さを指摘する声もあります。

影響

『ダーククラウド』は、街の復興や武器の成長システムが特にユニークで、後のRPGやサンドボックスゲームにも影響を与えました。また、レベルファイブの初期作品として、同社が後にリリースする大作ゲームにも繋がる基礎となりました。

ユーザーの声

• 「街を自分好みに作れるのが最高！ジオラマシステムが楽しい。」

• 「武器育成が奥深くて、どんどん強くしていくのが面白いけど、耐久度の管理が大変…。」

• 「ダンジョン探索は楽しいけど、後半ちょっと単調に感じる部分もあったかな。」

総評

『ダーククラウド』は、斬新な街の復興システムや、ランダム生成ダンジョン、武器の成長といった独特のゲームメカニクスが魅力のアクションRPGです。自由度の高い街作りや、やり込み要素の多い武器育成が楽しめる反面、武器の耐久度管理やダンジョンの単調さに対する批判もあります。それでも、革新的なシステムを取り入れた作品として高い評価を受け、後の作品にも影響を与えた名作です。