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【FaMil通信#64】直近の賃貸オフィスビルマーケット動向について[2023年夏]

こんにちは!株式会社FaMilです。
今年の夏も期待通り(?)、とても暑いですね・・・!
40℃近い気温の日もありますが、そんな暑さに負けずに直近の賃貸オフィスビルマーケット動向をお届けしたいと思います!


1.はじめに

2023年始に、今後の東京都心5区に関するマーケット動向について
FaMil通信#54にてこんな予測をしていました。

a.【新型コロナウイルス、感染症法上の5類へ変更】を受け、
オフィスの在り方(出社率など)に見直しがかかる?

b. 増床・統合・移転が実施される??

c. 賃料相場は下げ止まり、上昇へと転じる???

a.b.については、ある程度予測通りの動きが出てきていると感じます。
が・・・c.について予測とは違う状況となっており、本号ではその詳細を
お伝えします!


2.直近のマーケット動向について

・平均空室率の下降~上昇

2022年夏以降は緩やかな下降を辿り、5%台へ踏み込む気配もあったものの、2023年始から上昇し約1年前の水準に戻ってきています。
注目は、新築ビルの空室率です。2022年6月から30%前後を推移しており、新築ビルの約1/3が埋まっていない状態が続いているということになります。

・平均賃料の更なる下降

2022年夏以降わかりやすく下降し、2023年3月には1万円台へ突入。
以降も、更なる下降を続けています。

・その要因は??

こうした変化については、2023~2024年に一定量の新築物件供給が控えていることを含めた以下の要因が影響していると考えます。

①マーケットの状況が未だ好転していない。
②新築物件が竣工時に満床となるハードルは高い。
③②を受け、新築物件のオーナーは少しでも満床へと近づけるべく
 個別の商談毎に相当踏み込んだ条件提示を行っている。
④既存物件は、①,②,③による煽りを受けこれまでよりも更に踏み込んだ
 条件提示をしないと成約へと結び付けられない。

・つまり

以下のような流れが起きているということです。

3.今後の予測について

今後の予測のため、3年前からの傾向(2020年~2023年)を振り返ってみたいと思います。

・平均空室率(2020~2023年)

コロナ前には1%台へと割り込んでいた空室率が、コロナ禍により一気に6%まで上昇してからなかなか下がっていません。

*三鬼商事「オフィスマーケット情報」を元に当社にて作成

・平均賃料(2020~2023年)

空室率の上昇と共に2万円台前半から下降し続け、ついに1万円台へと割り込んできています。

*三鬼商事「オフィスマーケット情報」を元に当社にて作成

・今後の予測

振り返りを踏まえ、今後の予測を立ててみました。

4.最後に

いかがでしたでしょうか?
今回は直近の動向を3年前まで振り返ってみたうえで今後の予測を立ててみました。今後も、タイムリーに動向をお伝えすべく発信していきますので、是非ご注目下さい!

更に詳しい情報が知りたいという方はお気軽にお問合せください!
お問い合わせはこちら⇒https://www.famil-inc.jp/


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