医療情報の共有や利活用に向けて
こんにちは!
札場(フダバ)と申します。
いつも記事を拝見いただきありがとうございます。
今回は、医療情報の共有や利活用に向けての取り組み、歴史をお伝えしていきます。
医療情報を共有し利活用していく動きは世界、また日本でも活発化しています。今後の流れも踏まえ、本記事にて説明していきます。
それではどうぞ!
日本における医療情報システムの導入経過
医療分野のデジタル化は、1970年代の診療報酬請求業務の合理化のためにレセプトコンピュータ(レセコン)を導入することが始まりでした。電子カルテが初めて登場したのは1999年になります。
経過を確認していきます。
なかなか進まない医療情報の利活用
日本は世界に先駆けて1983年にシステム検討が始まっています。 その後16年かけてやっと1999年に電子カルテの導⼊本格化に至ります。
日本国内の電子カルテの普及率は、平成29年時点で46.7%です。
厚生労働省が2019(平成31)年に公表している「諸外国における医療情報の標準化動向調査」の結果によると、電子カルテ普及率は以下の通りです。(※一般病院における電子カルテ普及率)
諸外国と日本では普及率の差が生じていますね。日本は今後、2026年までに80%、2030年までに100%とする目標が掲げられています。
以前よりデータ利活⽤は可能だと思っていた
以下は、1975年当時に考えた5年後に実現したい医療情報ネットワークの姿です。この当時の医師たちはデータの利活用を検討していたが、標準化が出来ず、非現実的であったと言われています。
利活⽤を阻む医療現場状況
ではどのような障壁が存在するのでしょうか。
以下の理由が考えられます。
上記の理由があり、なかなか医療情報の共有や利活用が進んできませんでした。
その為、クラウドを活用したデータの標準化、標準化実装段階に向け政府主導で推進する流れにあります。
今後の流れ
2021~のデジタル社会のキーワードは「情報共有基盤構築」になってくるかと思います。
⾃⺠党では「健康・医療情報システム推進合同プロジェクトチーム(PT)」が発⾜され、骨太方針2022に反映させる考えを明らかにしました。
共同座長は自民党・社会保障制度調査会長の加藤勝信氏と平井卓也氏・前デジタル担当相が務めています。
加藤氏はデータのクラウド化については、「我々のなかでは、クラウド化は一つの流れであるという認識で議論されている。平井前大臣からは、クラウドのほうがリスクが高いというのは間違いで、むしろセキュリティは高いと考える時代に入ってきたという指摘があった。国内にデータ蓄積できるベースをしっかりつくることが求められていく。デジタル庁が持っているガバメントクラウドを活用していくことで、コストの削減やセキュリティの強化にもつながる」と述べております。
医療 DX 令和ビジョン 2030について
2022年5月、自由民主党政務調査会より、「医療DX令和ビジョン2030」と題した、医療のDX化・医療情報の有効利用を推進するための提言がなされています。
日本の医療分野の情報のあり方を根本から解決するために、以下の3つの取組を同時並行で進めると述べています。
まとめ
今回は、医療情報関連について説明しました。
医療情報共有に関しては、今後大きく進んでいく分野かと感じています。
政府や地方自治体、様々な企業が協力しながら、医療情報プラットフォームが構築され、情報の利活用が可能になることを楽しみにしたいです。
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