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競争と公正

※何だか似たようなタイトルの書籍があったような気がするが。

「公正性」(=機会の平等)と「成果主義」は表裏一体。公正性が担保されている社会だからこそ、その社会を信頼して成果を狙いにいける。

逆に公正性が担保されていない社会は信頼出来ず、いつハシゴを外されるかわからないので成果を狙いにいけない。また、その中で何とかリスクを取って成果を上げた人間に対しても、「所詮不公正なプロセスをうまく利用しただけだろう」と疑惑の目を向けることになる。

公正性が担保されていない社会ではさらに、プレーヤーは個人による「成果」の代わりに社会から与えられる「同質性」(=結果の平等)を求めることになる。他者への羨望や嫉妬が同質性が保たれているかどうかのチェック機能を果たす。当然、「成果」は出ない。

「同質性」指向の社会からは「成果」は出ないが、成果を出させようと単に競争原理だけ導入してもダメで、「安心して競争できる環境」が不可欠。その鍵になるのは、とりもなおさず「公正性」なのである。

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