『鎌倉殿の13人』最終回、2回見終えて。

見ている側の背中がバキバキに固まるほど、壮絶な最期。この感覚、ミュージカル『ミス・サイゴン』のラストに感じた心身の疲れと似ている。しんどい、でも見たい。苦しい、でも見ずにはいられない。そこには、それぞれの人物の心が生々しくあって、それぞれがどう生きていくのか、見届けたいという気持ちにさせられるからなのかな。

鎌倉殿の最終回は、今の感想としては、「のえと義時」の場面と「政子と小四郎」の場面が残像として色が濃い感じ。まずは、のえの表情(小鼻が膨れた、哀しみや怒りが混ざったあの表情)が強烈でした。前回から二人がどれだけすれ違って心が離れていたのか明らかでしたが、決別となる最後の最後まで「のえ」として存在した菊地凛子さんがひたすらに天晴れ。そして、後者の政子。政子がした判断は、史実以上のリアルさがあったのではないか、と思わせました。まさに、あれが「家族」故の結末だったと思います。身内として、最期の落とし前をつける、というか。

それから、最終回にして謎が。大江殿は、実は見えていたの?!これって、映画『L.A.コンフィデンシャル』みたいなオチなの??と思いましたが、真相はいかに。

これは、しばらくは引きずりそうです。

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